20日、チーム本隊の打撃練習に合流し33スイングで柵越え9発を放つ
エンゼルスの大谷翔平投手が、報道陣の爆笑を誘った。19日(日本時間20日)、本拠地マリナーズ戦前の練習でチーム本隊のフリー打撃に合流。33スイングで9本の柵越えを放って順調な回復ぶりを伺わせると、練習後の取材対応では、報道陣の笑いを誘った。
久々にチームメートとの打撃練習をこなした大谷の表情は明るかった。逆方向の左翼を中心に鋭い打球を連発し、9本の柵越えも放った。来週にも実戦形式の打撃練習を再開する予定で、大谷は練習後に「最近はマシンを打っていて、あまり外で打っていなくて、そういう感覚のズレはありましたけど、特に自分のスイングができていないとかはない。徐々にいい方向にいっているかなと思います。実戦に入る前の段階としては(足りないところは)ほぼないと思います。あとは実戦に入った後にどうなるかというところだと思います」と語った。
報道陣の笑いを誘ったのは、前日にメジャーの地で再会を果たした花巻東高の先輩であるマリナーズの菊池雄星投手の話題になったときだった。菊池はどんな存在か、と問われた大谷は「高校の先輩です」。さらに「被っていないので、高校の先輩という感じもあまりないんですけど」と返して笑わせた。
さらに、米メディアとの報道対応の中で、この日のチームメートとの打撃練習を「1人で打つよりも楽しかった」と振り返った大谷。地元記者から「1人で寂しかったのか?」と問われて「寂しがりやじゃないかな、と思います」と切り返して、こちらでも笑いを誘っていた。
いよいよ見えてきた大谷の復帰。「楽しみの方がどちらかといえば大きいかな、と。実戦も間近なので、バット振れない時期に比べると楽しみです」。大谷自身も心躍らせるその瞬間は、もうすぐそこまで来ている。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)
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