島内宏明選手が「寒いの飛んでけ打法」! 打線爆発の楽天がカード2連勝

パ・リーグ インサイト

2019.4.10(水) 21:21

東北楽天ゴールデンイーグルス・島内宏明選手(C)パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・島内宏明選手(C)パーソル パ・リーグTV

 4月10日、メットライフドームで行われた埼玉西武と楽天の2回戦は、7対5で楽天が勝利。季節外れの厳しい寒さだったにもかかわらず打線が爆発し、埼玉西武との今季初カードを見事な2連勝で終えた。

 先手を取ったのは楽天だった。3回表、埼玉西武・武隈祥太投手から2番・茂木栄五郎選手が二塁打を放つと、2死から4番・島内宏明選手も四球を選んで好機を拡大。ここで5番・ウィーラー選手が三塁強襲の先制適時打。昨日も先制した楽天が、今日も1点を先行する展開となった。

 埼玉西武もすぐさま反撃に出た。3回裏、楽天・福井優也投手から先頭の8番・木村文紀選手が安打を放つと、1死から盗塁に成功。1番・金子侑司選手も安打を放ち、すぐさま盗塁を決めて1死2,3塁とチャンスを拡大。ここで、2番・源田壮亮選手の適時打で同点に追い付くと、3番・秋山翔吾選手の内野ゴロの間にさらに1点を加え、逆転に成功した。

 しかし、逆転を許した直後、楽天打線が爆発した。5回表、制球を乱す武隈投手に対し、3者連続の四球で無死満塁の絶好機を得ると、島内選手が右翼線へ2点適時二塁打を放ってリードを奪い返す。

 さらにこれだけでは終わらず、埼玉西武の2番手・田村伊知郎投手の暴投で1点を加えたのち、ウィーラー選手の犠飛で1点、ブラッシュ選手とオコエ瑠偉選手の適時打で2点を追加。この回一挙6得点の猛攻を見せた楽天が、スコアを7対2とした。
 
 打線の心強い援護を受けた福井投手は、多彩な変化球を軸にした投球で、4回以降は埼玉西武打線を無得点に抑える好投。6回2失点の内容で、勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。

 5点リードで継投に入った楽天は、7回を青山浩二投手が得点圏に走者を背負いながらも無失点で切り抜けると、8回は福山博之投手が内野ゴロで2点を失うも、再逆転は許さず。3点差に迫られた最終回は、守護神・松井祐樹投手がメヒア選手に2号ソロを浴びたものの、後続を断って試合終了。埼玉西武と楽天の2回戦は、7対5で楽天が勝利した。

 勝利した楽天は、武隈投手が制球を乱した隙を逃さず、連打で大量得点につなげられたことが大きいだろう。決勝打を放った島内選手の「『寒いの飛んでけ!』打法です」という言葉通り、厳寒のメットライフドームで打線爆発となった。先発の福井投手は新天地で初勝利。敗れた埼玉西武は、先発の武隈投手が5回途中5失点と役割を果たせなかった。

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