4月9日、長崎県営野球場で行われた福岡ソフトバンクと北海道日本ハムの公式戦初戦は、延長戦までもつれ込んだものの、雨天のため3対3で引き分けとなった。両チームとも終盤の勝ち越しのチャンスであと1本が出なかった。

　試合は初回から動いた。1回表、北海道日本ハムは先頭・西川遥輝選手が内野安打で出塁すると、3番・近藤健介選手が福岡ソフトバンクの先発・東浜巨投手から左翼へ適時二塁打を放ち、先制に成功する。さらに3回表、2番・大田泰示選手の安打や四球などで1死満塁と絶好のチャンスを作ると、6番・淺間大基選手の二ゴロの間に1点を追加し、2対0とする。

　反撃したい福岡ソフトバンクは4回裏、守備の乱れもあり無死2塁のチャンスを迎えると、3番・内川聖一選手が北海道日本ハムの先発・上原健太投手から中前適時打を放つ。その後も四球や松田選手の左前打などで1死満塁とすると、6番・川島慶三選手の中犠飛でさらに1点を返し、2対2と同点に追い付く。打線の勢いは止まらず、6回裏、連続四球などで1死2,3塁とチャンスを作ると、7番・上林選手が勝ち越しの適時右安打を放ち、勝ち越しに成功。スコアを3対2とした。

　福岡ソフトバンクの先発・東浜投手は6回途中2失点でマウンドを降りた。「球数を要してしまい、とても難しいマウンドになってしまいました。調子は良くありませんでしたが、何とか粘ることができた点は良かったと思います」と自身の投球を振り返った。

　勝ち越された北海道日本ハムは、すぐさま反撃に打って出る。7回表、大田泰示選手、近藤健介選手の連打などで1死2,3塁とすると、5番・王柏融選手の左犠飛で、3対3と同点に追い付く。

　9回裏、福岡ソフトバンクは1番・牧原大成選手が右翼へ二塁打を放つも後が続かず無得点に終わる。試合は3対3のまま延長戦に突入するも、すぐに雨天のため中断し、そのままコールド。福岡ソフトバンクと北海道日本ハムの初戦は、3対3の引き分けに終わった。