楽天が試合終盤に驚異の粘り! 銀次捕手の好守備もあり試合は引き分けに

パ・リーグ インサイト

2019.4.7(日) 17:41

東北楽天ゴールデンイーグルス・銀次選手(C)パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・銀次選手(C)パーソル パ・リーグTV

 4月7日、京セラドーム大阪で行われたオリックス対楽天の第3回戦は、延長12回までもつれ込んだ結果、5対5の引き分けに終わった。オリックスの先発・榊原翼投手はしっかり仕事を果たしたが、土壇場で楽天が追い付き、延長戦では両チームの投手陣が譲らなかった。
 
 試合が動いたのは2回裏。オリックスは1死から6番・西野真弘選手が、楽天の先発・藤平尚真投手の甘く入った真っ直ぐを一閃。打球はライトポール際に吸い込まれて今シーズン第1号のソロとなり、幸先よく1点を先制する。

 オリックスは4回裏も、ヒットと四球などで1死1,3塁とすると、8番・若月健矢選手のセーフティスクイズと楽天のミスで2点目を奪い、続く9番・後藤駿太選手も2点適時打を放つ。さらには、この打席まで打率.129と低迷していた吉田正尚選手も中前適時打で今季初打点を挙げて5対0とし、一気に楽天を突き放す。

 オリックス先発の榊原翼投手は2回、3回と連続の満塁のピンチを0で切り抜けて攻撃へのリズムを作った。5回表に浅村選手の犠飛で1点は返されたものの、後続を断って最小失点で切り抜ける。最終的には6回3安打1失点にまとめ、先発投手としての役割を果たした。

 しかし、楽天が試合終盤に粘りを見せた。7回表に茂木栄五郎選手の内野ゴロの間に2点目を返し、迎えた9回表。オリックス抑えの増井浩俊投手を攻め立て、1死から途中出場の8番・藤田一也選手、9番・辰己涼介選手の連打と、田中和基選手の適時打でまず1点を返す。そしてさらに2死から3番・浅村選手、4番・島内宏明選手が連続適時打を放って、土壇場で5対5の同点に追いついた。
 
 その後の守備では、楽天の銀次選手がプロ入り初めて捕手の守備に就き、松井裕樹投手と急造バッテリーを組むサプライズも。そして西浦颯大選手の盗塁を刺すなど、捕手登録選手顔負けの守備力を見せつけた。両チーム譲らず、試合は延長戦へ。

 10回以降、オリックスは近藤大亮投手、山崎福也投手のリレーで12回まで楽天打線を0点に封じ込め、楽天も松井裕樹投手、ハーマン投手、森原康平投手とつなぎ、最後までオリックスのサヨナラ勝ちは許さず試合終了。オリックス対楽天のカード最終戦は、互いのリリーフ陣の奮闘もあり、12回で規定により5対5で引き分けとなった。

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