3日の千葉ロッテ戦、埼玉西武は盗塁→適時打で一挙に3点を奪う
■埼玉西武 9-3 千葉ロッテ(3日・メットライフ)
3日にメットライフドームで行われた千葉ロッテ戦。埼玉西武が誇るスピードスターたちがファンを魅了した。
2点リードの2回だった。先頭の木村が中安で出塁すると、すかさず盗塁を決めて二塁を陥れた。続く金子侑のタイムリーで木村が生還すると、今度は金子侑が盗塁成功。源田の適時打で金子侑は一気にホームインした。さらに源田は三盗を決め、秋山の適時打でホームを踏んだ。この回、圧巻の3者連続盗塁で一挙に3点を奪った埼玉西武は、このまま試合の主導権を握って9-3で勝利した。
昨季12球団トップの132盗塁を記録したスピードスター軍団の埼玉西武。その新リードオフマンとして期待がかかるのが、2016年に53盗塁を記録し盗塁王を獲得している金子侑だ。昨シーズンは打率.223と結果を残すことができずに2軍落ちも経験したが、今シーズンは定位置奪取に向けて並々ならぬ覚悟で臨み自主トレも1人で敢行。「今年1年、どう過ごしたいのか?」「自分はどうなりたいのか?」と自分自身と真摯に向き合ってきた。
「塁に出て走っていく気持ちは常に忘れずに持っているし、自分の長所だと思っている。しっかり1年を通して良さを出していきたい」と語っていた自身の言葉通り、その武器を存分に発揮。千葉ロッテの浅い外野守備の前に落ちた打球でも、二塁から一気に生還し自慢の快足を見せつけた。「走って、1本でも帰ってくる。今日のような形を1試合でも多く作っていきたい」と頷いたが、すぐに「まだまだですけどね。頑張ります」と気を引き締めた。
金子侑の出塁は、その後を打つ源田にも好影響を与える。金子侑が塁上から相手バッテリーにプレッシャーをかけることでバッターボックスの源田もある程度球種を絞ることができると言う。昨季34盗塁の源田も「ネコさん(金子侑)はすごい。リード、スライディング、スピード、度胸……。見習うところばかりです」とその技術に脱帽する。レオの新1番、2番の“ねこげん”コンビがグラウンドを縦横無尽に駆け回る。
(安藤かなみ / Kanami Ando)
記事提供: