3月29日、ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクと埼玉西武の開幕戦は、5対4で福岡ソフトバンクがサヨナラ勝利。デスパイネ選手の一打で、延長11回に及ぶ激戦を制した。
試合が動いたのは2回裏。7番・松田選手が埼玉西武の先発・多和田投手から右中間へ飛び込む1号ソロを放ち、福岡ソフトバンクが先制。松田選手はこの本塁打でプロ通算1500安打を達成した。「開幕戦1打席目で本塁打、しかもそれが1500安打目になって、本当に興奮しています! 節目での本塁打というのは嬉しいですね。熱男!」と記念すべき一打を喜んだ。
さらに福岡ソフトバンクは4回裏、5番・グラシアル選手と内川聖一選手の連打などで2死1, 3塁とチャンスを作り、8番・上林誠知選手の右翼線への適時二塁打で追加点。5回裏には2死2塁から4番・デスパイネ選手が左翼フェンスへ直撃する適時二塁打、6番・内川聖一選手が中前適時打を放ち、4対0と埼玉西武を突き放した。
福岡ソフトバンク・千賀滉大投手に抑え込まれ続けた埼玉西武は8回表、源田選手の中安打や四球などで無死満塁のチャンスを作ると、3番手・加治屋蓮投手から、4番・山川選手が値千金の満塁弾を放ち、一気に同点に追い付く。山川選手は「打ったのはまっすぐです。開幕戦でホームランを打ててよかったです。同点に追いつけて本当によかった。どすこい!」と興奮気味に語った。
その後は両チーム譲らず、4対4の同点のまま延長戦へ。劇的な展開が待っていたのは、11回裏だった。福岡ソフトバンクは先頭の今宮選手が四球で出塁。続く柳田選手が中安打を放ち、無死1,2塁の絶好のチャンスを作ると、4番・デスパイネ選手がヒース投手からサヨナラ打。劇的サヨナラ勝利で、延長戦に及んだ激戦に決着をつけた。
福岡ソフトバンクと埼玉西武の開幕戦は、5対4で福岡ソフトバンクがサヨナラ勝利。先発の千賀投手が強力西武打線を6回3安打無失点に抑えたうえに、16安打と打線がしっかり機能し、投打が噛み合っての勝利となった。敗れた埼玉西武は先発・多和田投手が5回4失点と粘れず。「登板前のブルペンでは普通でしたが、実際マウンドに上がったら、開幕戦という独特な雰囲気があり、自分の投球ができませんでした」と振り返った。
なお、福岡ソフトバンクのルーキー・甲斐野央投手は10回表から登板し、なんと3者連続三振。そのまま11回表も抑え、プロ初登板・初勝利を記録して華々しいデビューを飾った。
記事提供: