背中の張りを訴えていた上林は全メニューを消化、出場は「問題なければ」
福岡ソフトバンクは28日、シーズン開幕戦となる29日の埼玉西武戦に向けて、本拠地ヤフオクドームで約2時間の全体練習を行った。2年連続開幕投手を務める千賀滉大投手ら投手陣はキャッチボールなどで、野手陣はフリー打撃などで汗を流した。
2年ぶりのリーグ優勝、3年連続の日本一を目指して戦う2019年シーズンに向けて、練習終了後、工藤公康監督は「何かいつも違うなと感じています。今年のホークスはチャレンジとして開幕から埼玉西武さんとぶtるかっていきたい」と意気込みを語った。
今季の開幕は中村晃外野手や石川柊太投手、リック・バンデンハーク投手、さらには復帰が見込まれていた岩嵜翔投手やデニス・サファテ投手も欠いた状態で開幕を迎える。指揮官自身も「故障者もいますし、ベストという感じじゃない」とする一方で、開幕1軍を掴んだ面々に対しては「キャンプ、オープン戦と力で勝ち取った選手たち。自信を持って戦ってほしいし、自信を持って送り出したい」と期待した。
注目の開幕戦のオーダーだが、工藤監督は「まだ決まっていません」という。「1番いい形をみんなで話して結論を出していきたい」と語り、打順は試合当日に最終決定するとした。「1番の悩みになる」というのが、主砲の柳田悠岐をどこに置くか。3番に据えて、4、5番にデスパイネ、グラシアルを並べるか、両助っ人の間において4番に据えるか、がプランにはあり「みんなで考えていきたい。お答えすることはできない。ご容赦ください」とした。
背中の張りで出場可否が心配された上林誠知外野手は全メニューを消化。工藤監督も「問題なければ、はい。上林くんが問題なければ(悩むのは)打順だけ」という。「常に前向きに攻撃していってほしい。強い埼玉西武さんと戦うので、後ろ向きのバッティング、ピッチングにならないように挑んでいきたい」と語った工藤監督。パ・リーグの頂点を奪い返す、挑戦の1年がいよいよスタートする。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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