OP戦個人成績はフレッシュな顔ぶれ 虎新人・木浪が最多22安打、燕塩見12盗塁

Full-Count 広尾晃

2019.3.25(月) 19:17

阪神・木浪聖也と東京ヤクルト・塩見泰隆(左から)※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)
阪神・木浪聖也と東京ヤクルト・塩見泰隆(左から)※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

OP戦首位打者は2年目楠本、中日高橋&東北楽天ブラッシュがトップ15打点

 2019年度のオープン戦は24日で全日程終了。各球団が戦力を見極める期間だが、レギュラー争いを目指す若手の躍動が目立った。2月23日に開幕したOP戦のチーム成績、投打の個人成績を見ていきたい。

【チーム成績】

1.広島 16試8勝4敗4分 率.667 差–
2.福岡ソフトバンク 15試9勝5敗1分 率.643 差0.0
3.東北楽天 14試7勝4敗3分 率.636 差0.5
4.巨人 16試10勝6敗0分 率.625 差0.0
5.オリックス 17試9勝6敗2分 率.600 差0.5
6.千葉ロッテ 14試6勝7敗1分 率.462 差2.5
6.横浜DeNA 17試6勝7敗4分 率.462 差2.5
8.東京ヤクルト 17試7勝9敗1分 率.438 差3.0
8.中日 19試7勝9敗3分 率.438 差3.0
10.埼玉西武 15試6勝8敗1分 率.429 差3.0
11.阪神 17試5勝11敗1分 率.313 差5.0
12.北海道日本ハム 13試3勝7敗3分 率.300 差4.0

 昨年の日本シリーズの対戦チームである広島、福岡ソフトバンクが1位、2位。昨季10年ぶりにリーグ優勝した埼玉西武は6勝8敗で10位に終わった。阪神は最終週に最下位を脱出、かわって北海道日本ハムが最下位となった。

 次に紹介するのは打撃成績だ。

【打撃部門10傑】

【安打】
1.木浪聖也(神)22
2.塩見泰隆(ヤ)20
2.雄平(ヤ)20
4.楠本泰史(De)19
5.近本光司(神)17
6.秋山翔吾(西)16
6.金子侑司(西)16
6.福田周平(オ)16
9.源田壮亮(西)15
9.頓宮裕真(オ)15
9.高橋周平(中)15

【本塁打】
1.大田泰示(日)5
1.陽岱鋼(巨)5
3.村上宗隆(ヤ)4
3.鈴木誠也(広)4
3.大山悠輔(神)4
6.高橋周平(中)3
6.ブラッシュ(楽)3
6.柳田悠岐(ソ)3
6.横尾俊建(日)3
6.ソト(De)3
6.ビシエド(中)3
6.バレンティン(ヤ)3
6.廣岡大志(ヤ)3
6.ゲレーロ(巨)3
6.坂本勇人(巨)3
6.山川穂高(西)3
6.杉本裕太郎(オ)3
6.バルガス(ロ)3

【打点】
1.高橋周平(中)15
1.ブラッシュ(楽)15
3.鈴木誠也(広)14
4.村上宗隆(ヤ)12
4.西浦颯大(オ)12
6.陽岱鋼(巨)10
6.山川穂高(西)10
6.オコエ瑠偉(楽)10
9.大山悠輔(神)9
9.木村文紀(西)9
9.中村奨吾(ロ)9
9.岡大海(ロ)9
9.木浪聖也(神)9

【盗塁】
1.塩見泰隆(ヤ)12
2.佐野皓大(オ)7
3.近本光司(神)6
4.吉川尚輝(巨)5
5.木村文紀(西)4
5.加藤翔平(ロ)4
5.源田壮亮(西)4
5.大島洋平(中)4
9.西浦颯大(オ)3
9.岡大海(ロ)3
9.金子侑司(西)3
9.秋山翔吾(西)3
9.福田秀平(ソ)3
9.杉谷拳士(日)3
9.田中広輔(広)3
9.田中俊太(巨)3
9.中島卓也(日)3
9.上田剛史(ヤ)3

【打率】(規定打席以上)
1.楠本泰史(De).388
2.塩見泰隆(ヤ).385
3.木浪聖也(神).373
4.島内宏明(楽).359
5.大田泰示(日).342
6.秋山翔吾(西).314
7.丸佳浩(巨).311
8.銀次(楽).308
9.福田周平(オ).296
10.金子侑司(西).291

 安打数で阪神の新人、木浪が1位になった。阪神は同じく新人の近本も17安打で5位。本塁打は、巨人の陽岱鋼がこの週4本塁打で、1位の大田泰示に並んだ。打点では中日の高橋、東北楽天の新外国人ブラッシュが15打点で1位。盗塁では東京ヤクルトの塩見が12盗塁と断トツの数字を残した。首位打者は横浜DeNAの楠本。全体的にフレッシュな顔ぶれが並んだ。

オリ東明は防0.96、中日鈴木博は守護神へ5セーブ

 最後は投手成績を見ていきたい。

【勝利】
1.ミランダ(ソ)3
1.大瀬良大地(広)3
3.高橋光成(西)2
3.東明大貴(オ)2
3.山本由伸(オ)2
3.種市篤暉(ロ)2
3.岸孝之(楽)2
3.野村祐輔(広)2
3.石川雅規(ヤ)2
3.高木京介(巨)2
3.井納翔一(De)2
3.バリオス(De)2
3.笠原祥太郎(中)2
3.青柳晃洋(神)2
3.西勇輝(神)2

【セーブ】
1.鈴木博志(中)5
2.森唯斗(ソ)3
2.岩本輝(オ)3
4.吉川光夫(巨)2
4.川原弘之(ソ)2
4.益田直也(ロ)2
4.高梨雄平(楽)2
4.大江竜聖(巨)2
※1セーブ25人

【奪三振】
1.上沢直之(日)24
2.今永昇太(De)22
3.大瀬良大地(広)20
3.榊原翼(オ)20
5.床田寛樹(広)19
5.菅野智之(巨)19
7.ミランダ(ソ)16
7.今井達也(西)16
9.岸孝之(楽)14
9.笠原祥太郎(中)14
9.青柳晃洋(神)14
9.有原航平(日)14
9.武田翔太(ソ)14
9.小川泰弘(ヤ)14

【防御率】(規定投球回数以上)

1.東明大貴(オ)0.96
2.床田寛樹(広)1.59
3.岸孝之(楽)2.12
3.今井達也(西)2.12
5.ボルシンガー(ロ)2.30
6.今永昇太(De)2.50
7.笠原祥太郎(中)2.61
8.ミランダ(ソ)2.65
9.高橋光成(西)2.70
10.菅野智之(巨)4.00

 最多勝は福岡ソフトバンクのミランダと広島の大瀬良。先発に転向したオリックスの山本は2勝。セーブは中日の鈴木博は5セーブを挙げた。奪三振は北海道日本ハムの上沢は24Kを奪い、横浜DeNAの今永も22奪三振と復調の兆し。防御率はオリックスの東明が1位。右肘手術明けだった昨季は1勝止まりだったが、リベンジなるか。

 オープン戦は公式戦ではなく、シーズン本番へ向けた調整の意味合いが強い。この成績がそのままペナントレースに反映されるとは限らない。プロ野球は29日に各地で開幕する。長いシーズン後で笑うのはどのチーム、選手だろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

記事提供:Full-Count

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