年に一度、6球団の女神たちが主役となる日が訪れた。2018年1月6日、大阪・オリックス劇場。パ・リーグ6球団のチアリーディングチーム、パフォーマンスチーム、ダンス&ヴォーカルユニットの選抜メンバーが集まり、それぞれがパフォーマンスを披露。それ以外にもチーム対抗のソロ&コラボダンスバトルや、テーマに沿った私服ファッションショーなど、ここでしか見られないオリジナルコンテンツが盛りだくさんでイベントが行われた。
開場時間は開演1時間前の13時。そのさらに1時間前の、12時頃にはすでに6球団のファンがオリックス劇場付近で開場の時を待っていた。開場30分前になると、限定チケット購入者のみが参加可能の全出演メンバーとのハイタッチが行われ、一列に並んだ全メンバーが全国各地から足を運んだファンを笑顔で出迎えた。その後、グッズ売り場では参加メンバーによる手売りのグッズ販売を開始。メンバーの直接販売はこれまでの開催では行われていなかったということもあり、会場内には長蛇の列ができた。
そして13時の開演時間を迎え、まずは6球団、総勢52人によるヒップホップ、ジャズ、バレエ、ロックなど、様々なジャンルのオープニングダンスで華々しい幕開け。52人が一斉にパフォーマンスを繰り広げる様子はまさに圧巻の一言で、「いきなりこのクオリティの高さのダンスを見せられ、ここから(本番が)スタートするの!?」と3年連続でMCを務めたKYOKOさんでさえも驚くほどのハイクオリティなパフォーマンスでイベントがスタートした。
その後は北海道日本ハムの「ファイターズガール」、楽天の「東北ゴールデンエンジェルス」のチーム別ダンスタイムと続き、チーム対抗のソロ&コラボダンスバトルに突入。ソロでは迫力のあるダンスを展開し、コラボでは異なる球団の2人のチアが息の合ったダンスを披露して会場を盛り上げる。そして、埼玉西武の「bluelegends」、千葉ロッテの「M☆Splash!!」によるチーム別ダンスの後には、“野球デート”をテーマにした私服ファッションショーが行われ、パフォーマンス中の衣装とは大きく異なる私服での登場で、ファンの視線を釘付けにした。
最後に、オリックスの「BsGirls」、福岡ソフトバンクの「ハニーズ」によるパフォーマンスを経て、毎年恒例の“6球団応援歌メドレー”で締めくくり。あっという間に終わった3時間の公演を1750人の観衆が堪能した。
会場で驚かされたのが、球団を問わず、他球団のファンが正確な合いの手や、ベストなタイミングで一体となって歌っていた点、そして女性のファンが想像以上に足を運んでいたという点だ。3年目となる今年、ファンの中で徐々にイベントが認知されつつあり、球団を問わずに交流が増えていることも相まって、他球団のチアによる応援やダンスが知られつつあるのだろう。
「オフにパ・リーグ6球団が集まって行うイベントがなかなかないので、恒例行事にしていきたいという思いから、今年も開催いたしました」と開催の意図を語るオリックス野球クラブ株式会社 リテール営業部 イベント・運営グループ長の水田真氏は「パフォーマンス自体もどんどん進化していっており、今年はさらにパワーアップした立派なパフォーマンスをお見せできたかと思います」と満足気に公演を振り返った。
今後については、「ここまでの3回は全て大阪でやってきたので、大阪以外の場所で開催できれば、今までは来られなかったファンの方にもパフォーマンスが見てもらえると考えています。そのためにも恒例行事として続けていき、全国で開催できるようになればいいなと思っています」と“パ・リーグ ダンスフェスティバル”にかける思いを熱く語った。
公演には、各球団のメンバーが「チームに残っているメンバーの分も全力で」と口を揃えて意気込み、東北ゴールデンエンジェルスのAKINAさんは「星野仙一さんがおっしゃられていた“誰かのために”という強い気持ちで舞台に立ちました」と特別な思いで臨んだ。ファンにとっても、出演メンバーにとっても特別な舞台である、“パ・リーグ ダンスフェスティバル”。水田氏が今後の展望を口にしたように、来年以降は全国各地での開催などに発展していくことを願いたい。
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