エンゼルスと事実上の“生涯契約”「そういう選手とシーズン中に野球ができるのは楽しい」
エンゼルスの大谷翔平投手が20日(日本時間21日)、同僚のマイク・トラウト外野手が米プロスポーツ史上最高額で契約延長に合意したことについて「金額が大きすぎて分からない」と率直な感想を明かした。今後もチームメートとしてプレーできることを喜んでいる。
トラウトは12年総額4億3000万ドル(約479億5000万円)の超大型契約に合意。2020年まで2年総額6650万ドル(約74億1500万円)の契約を残していたため、これに10年総額3億6350万ドル(約405億3500万円)が上乗せされた形だ。ブライス・ハーパー外野手がフィリーズと結んだ13年総額3億3000万ドル(約376億5000万円)を上回り、米プロスポーツ史上最高総額をあっという間に更新する形となった。
大谷は「金額が大きすぎてちょっとわからないですけど」とした上で「12年も長いですし。チームにとってはもちろん、あれだけ凄い選手がそれだけ長い間いてくれるという、そこを中心にチームを組み立てていけるというのはすごくいいことじゃないかなというか、(チームを)組み立てていく上で大事なことじゃないかなと思って。今年もそうですし、来年以降もそこを中心に回っていくんじゃないかなと思います」と話す。トラウトという“軸”がこの先もぶれないことは、エンゼルスにとって大きいという。
メジャーNO1プレーヤーであり、その人間性も高く評価されるトラウト。昨季はメジャー1年目の大谷の圧倒的な能力に一目を置き、適応をサポートした。シーズン後半には強力な「トラウタニ」コンビを結成。2、3番に並び、相手投手への脅威となった。そんなスーパースターが“生涯エンゼルス”とも言える契約を結んだ。
「プレーヤーとしては誰しもが一番だと認めてると思いますし、それだけの選手だと思うので、そういう選手とシーズン中に野球ができるのは楽しいですし、一番いい経験に自分の中でなるんじゃないかなと思います」
大谷自身もFAになれば超大型契約を結ぶと予想されているが、まずはトラウトという最強プレーヤーとこの先も一緒にプレーできる喜びを噛み締めているようだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)
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