史上最高の12年総額479億円で契約合意のトラウト「ワールドシリーズを勝てる5つの理由」は…
エンゼルスのマイク・トラウト外野手が、メジャーリーグ史上最高となる12年総額4億3000万ドル(約479億円)でエンゼルスとの契約延長に合意した。ESPNのジェフ・パッサン記者が第一報を報じると、米メディアは一斉に追随。MLB公式サイトなどによれば、2020年まで残る2年総額6650万ドル(約74億円)の契約に、さらに2021年からの10年総額3億6350万ドル(約405億円)が上乗せされる形となる。
契約には全球団へのトレード拒否権が含まれているが、契約を破棄してFAとなれる「オプトアウト」の権利は含まれておらず。契約満了時にはトラウトは39歳となるだけに、エンゼルスとの“生涯契約”とも言える内容となっている。トラウトがチームの主力に定着した2012年以降、エンゼルスがポストシーズンに進出したのは2014年の1回だけ。4年連続でポストシーズン進出を逃していた。
米球界に一気に駆け巡ったトラウトの史上最高契約のニュース。これに伴い、米スポーツ専門局「ESPN」は「4億3000万ドル男トラウトがエンゼルスとワールドシリーズを勝てる5つの理由」と題した分析特集を掲載。その中の1つとして「ショウヘイ・オオタニがいる」と大谷翔平投手の存在が挙げられている。
ESPNのシニアライターであるデビッド・スコーエンフィールド氏は「トラウトはブライス・ハーパーのいるフィラデルフィアに加わることや、ヤンキースのピンストライプを着ることはない。I-5(高速5号線)に乗ってドジャースと契約することもない。トラウトは人生をエンゼルスと送る」と記し「トラウトはエンゼルスとリングを得ることができるだろうか? もちろん、それは可能だ。エンゼルスがトラウトを中心に勝者になれる、幾つかの根拠に関する考察」とし、5つの要因を挙げた。
3つ目の理由に二刀流が登場「彼らにはショウヘイ・オオタニがいる」
1つ目は「彼らは経済的な柔軟性を持つ大きなマーケットの球団」とし、潤沢な資金力を持ち、チーム強化にそれを投じることができるという。2つ目には「育成システムが良い」と挙げ「ビリー・エプラーGMは短期間で育成システムを改善させた」と指摘。将来が期待できるプロスペクトが豊富にいるチーム編成も要因に挙げる。
そして3つ目の要素として挙げられたのが「彼らにはショウヘイ・オオタニがいる」というもの。記事では「彼は今季は投げることができないが、2020年に、彼が支配的でエキサイティングだった2018年のように、マウンドに戻ってくることをエンゼルスは期待している。エンゼルスはオオタニを含め、アンドリュー・ヒーニー、タイラー・スカッグス、ハイメ・バリア、キャニングとスアレスの未来のローテーションを夢見ることができる」と投手陣の充実ぶりに言及。さらに「トラウト、オオタニ、シモンズ、アデルと、エンゼルスは4人のスター選手中心のチームを組むことができる」と野手の編成も評価し、大谷翔平の存在の大きさを挙げている。
4つ目には「アストロズは今後数年間でパワフルではなくなる」と、ア・リーグ西地区のライバルとなるアストロズの強さが今後衰えるだろうと予想。そして最後の5番目に「マイク・トラウトがいる!」と、トラウトがチームに残留したことを挙げたスコーエンフィールド氏。エンゼルスと事実上の“生涯契約”を結んだトラウトと、大谷翔平は、この考察通りにワールドシリーズチャンピオンに輝くことができるだろうか。
(Full-Count編集部)
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