激動のペナントレースにおいて、心身の限界と闘いながら熱戦を繰り広げる野球選手の姿は勇ましい。
彼らが野球に人生を懸け、笑ったり泣いたり傷ついたりする半年間は、われわれの目にはあまりにもドラマチックに映る。
だが、グラウンドから出てユニホームを脱げば、選手たちの多くは若い男性だ。テレビの中で歌って踊るかわいらしいものから、厳しい世界で戦い抜くための活力をもらうこともあるだろう。
そこでここではパ・リーグを代表する「アイドル好き」な選手に注目した。
パ・リーグ覇者にはモノノフが多い…?
・柳田悠岐選手
ヘルメットが吹っ飛ぶほどのフルスイングで豪快アーチを描く福岡ソフトバンクの主軸であり、球界を代表するスラッガーでもある柳田選手。
彼が5人組の人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のファン、いわゆる「モノノフ」であることは有名な話だ。
登場曲にも彼女たちの楽曲を複数使用しており、その中のひとつである「伸ルカ反ルカ」はテレビ番組での共演をきっかけとして、柳田選手のために制作されたものである。
そのグループの中で一番好きなアイドルを表す「推しメン」は、有安杏果さんだという。彼女たちのことを「人間の鑑」と、柳田選手らしい表現で褒め称えていたこともあった。
・石川柊太投手
昨年、先発・中継ぎの両方を務めながら飛躍の1年を過ごした育成出身の石川投手。柳田選手と同じモノノフであり、登場曲にも「ももクロ」の楽曲を使用している。
自身のSNSのプロフィール欄にも「ももクロ」の「あーりん(佐々木彩夏さん)推し」と明記し、彼女を大天使と呼び、オフには思う存分「ももクロ」を堪能したいと語るほどの大ファン。
昨年の日本シリーズ進出決定の祝勝会では、ビールでびしょ濡れになりながら「ももクロ」の決めポーズである「Zポーズ」も披露してくれた。
その他にも、千賀滉大投手や中村晃選手など、福岡ソフトバンクには数多くのモノノフが在籍している。
2017年、史上最速でパ・リーグ優勝を決めた福岡ソフトバンク。その強さの一端は「ももクロ」が支えているのかもしれない。
杜の都46
・松井裕樹投手
杜の都の若き守護神。昨年の登場曲にはアイドルグループ「乃木坂46」の楽曲を使用し、プライベートでのリラックス法について「乃木坂46のライブを見る」と答えるなど、彼女たちのファンであることを公言している。
2016年のテレビ番組では、アイドル好きとしても先輩にあたる田中将大投手(ヤンキース)とともに、「乃木坂46」のメンバーとボウリングに興じていた。推しメンは「まなったん」こと秋元真夏さんだという。
・則本昂大投手
昨年、世界記録に並ぶ8試合連続2桁奪三振を記録し、4年連続で最多奪三振のタイトルを獲得した杜の都のエース。
松井裕投手と同じく「乃木坂46」のファンであり、「まいやん」こと白石麻衣さんが推しメンであることを、松井裕投手に暴露されている。
以上のように楽天が誇る守護神とエースはアイドル好きだが、そこには球界屈指の「DD」、つまりアイドルが「誰でも大好き」な田中投手の影響が少なからずあったかもしれない。
「かわいい」は力なのです
しかしこうして見ると、そうそうたる顔触れである。アイドルたちの持つ力には計り知れないものがあるようだ。
他にも、千葉ロッテの吉田裕太選手が「モーニング娘。」や「℃-ute」、オリックスのドラ1ルーキー・田嶋大樹投手が「欅坂46」のファンであることを表明しており、アイドル好きの選手はまだまだ数多くいるだろう。
厳しいプロの世界でシーズンを通して戦うためにも、息抜きは大切。今年もアイドルから活力をもらった選手たちが活躍し、球界を盛り上げてくれることは間違いない。
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