海外FA権を行使してアリゾナ・ダイヤモンドバックスに移籍する平野佳寿投手が、12月26日、舞洲の球団施設で移籍会見を行った。
平野投手は、鳥羽高校から京都産業大学を経て、2005年の大学生・社会人ドラフト会議でオリックスに入団。当初は先発を任されていたが、2010年から中継ぎに転向し、63試合7勝2敗2セーブ32ホールド、防御率1.67という好成績を残す。そして翌年の2011年には、リーグ最多の72試合に登板。当時のパ・リーグ新記録である43ホールド、49ホールドポイントを挙げ、最優秀中継ぎ賞と連盟特別表彰の特別賞を受賞した。
2013年にリーグ2位の31セーブを挙げて守護神に定着すると、2014年、当時のパ・リーグ新記録となるシーズン40セーブを達成し、セーブ王に輝く。プロ12年目となる今季も、通算500試合登板、通算150セーブと節目の記録を次々と打ち立て、58試合登板、リーグ3位の29セーブ、防御率2.67という成績を収めていた。
移籍報告会見では「(メジャーは)同じ野球ですが、全く違うものだと思います。一からルーキーのつもりでアピールして、しっかり自分のポジションを勝ち取れるように頑張っていきたいと思います」と語るなど、すでに気合十分の平野投手。今年の開幕前に行われた第4回WBCでは、中継ぎとして好投していた。メジャーでも、150キロ超の直球と鋭く落ちるフォークを武器に、堂々たるマウンドさばきを見せてくれることだろう。
一方、通算156セーブの守護神を送り出すことになったオリックスだが、すでにFAで増井浩俊投手を獲得済み。さらに黒木優太投手や近藤大亮投手ら、フレッシュな救援陣が成長を見せており、来季はまた新しく頼もしい姿を見せてくれそうだ。
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