甲子園登板は中継ぎ登板した15年6月16日以来1362日ぶり「イメージは悪くない」
北海道日本ハムの斎藤佑樹投手が9日の阪神とのオープン戦でプロ初の甲子園先発に臨む。ここまで実戦2試合で計5回無安打無失点と好投を続けている右腕は、「結果が大事です。どこで投げようが、結果を残すだけ」と短い言葉に力を込めた。
斎藤佑樹と甲子園――。早実3年時の2006年夏に日本中を熱狂させた30歳が背番号1を背負っての凱旋となる。自然と高まる周囲の注目度。「周りが注目してくれるのは嬉しいです」と明かしたが、チームのオープン戦は残り11試合。開幕ローテーション入りをかけた大一番となる。
「個人的には結果が第一なので。どこで投げようが、結果を残すだけ。場所はどこでも結果を求めてやるしかない」
過去の栄光にすがることはない。自らを鼓舞するように、結果という言葉を3度繰り返した。
甲子園のマウンドに立つのは中継ぎ登板した15年6月16日以来1362日ぶり。先発では、早実時代の駒大苫小牧との伝説の決勝再試合、2006年8月21日以来4583日ぶりだ。もちろん印象は悪くない。
「(甲子園は)広く見えます。イメージは悪くないです。マウンド自体は投げやすいイメージです」
金子とのキャッチボールから貪欲に学ぶ「力の使い方がうまい」
ここまで実戦2試合で計5回無安打無失点。3日にイースタン教育リーグで先発する予定だったが、雨天中止となり、今季3度目の実戦マウンドとなる。「ストライクゾーンで勝負できている」と手応えを口にするが、実戦登板は2月20日以来。中16日となる登板に、怖さもあるという。
「(登板)間が空いてしまったので、『ここで良くなかったら』と考えてしまうこともあります。だから集中して。結果を求めてやるだけです」
復活へのヒントも得ている。オリックスから加入した金子弌大だ。14年にリーグMVP、沢村賞を獲得した通算120勝を挙げている技巧派右腕とのキャッチボールから貪欲に学んでいるという。
「(リリースまで)力がすごい抜けていて、全部の球に指がかかっている。力の使い方がうまいなと思います。僕の場合はその日によって違ったりしちゃいますが、金子さんは全然変わらない。参考にしたいです」
1月の米グアム自主トレでは糖質制限の食事法を取り入れて体重74、75キロに。「今は好きなものを食べてます」というが、周囲からは引き締まった表情を度々指摘されている。
「今のところは状態をキープできているんですけど、打者もシーズンモードに入ってくる。目も慣れてきますから。ここからが勝負ですね。開幕まで自分の状態を上げていかないといけない」
聖地での“虎狩り”で開幕ローテ入りへ弾みをつける。
(Full-Count編集部)
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