3回1死でオリックス時代にバッテリーを組んだ伊藤光と対戦、チェンジアップで左飛
北海道日本ハムの金子弌大投手が3日、横浜DeNAとのオープン戦(札幌ドーム)に先発し、3回をパーフェクトに抑えた。
オリックスから移籍1年目。新鮮な感覚を味わう本拠地初登板になった。札幌ドームのマウンドに三塁ベンチから向かうのは初めて。それでも、プロ15年目を迎える沢村賞投手は貫禄を見せつけた。
「多少違和感がありましたが、マウンドに上がれば、風景は一緒。しっかりバッターと対戦できましたし、本当にいい感じで投げられました」
広い札幌ドームを本拠地にして、改めて投手有利を実感する場面もあったという。2回1死から宮崎に右翼フェンス際まで運ばれた一打だ。
「今日みたいな宮崎君のライトフライも、ほかの球場だったら入っているかなと思うので、本当に札幌ドームで良かったですね」
この日女房役を務めた23歳の石川亮捕手とは初コンビ。3回36球の組み立ての中で意思疎通を図った。
「初めて対バッターという場面で組んだので、石川君も分からないことあるだろうし、何回か首を振ったんですけど、そんなに違和感なく投げられたなという印象です」
3回1死ではオリックス時代にバッテリーを組んでいた伊藤光との対戦が実現した。カウント2-2からチェンジアップで左飛に打ち取ると、一塁からベンチに戻る伊藤光とアイコンタクトして笑みをこぼした。
「ちゃんと対戦するのは初めてで変な感じがありましたが、ランナーがいない状況で対戦できて良かったです。今までたくさん受けてもらっていて、チェンジアップで打ち取る割合が多かったので、最後何とかそのチェンジアップで決めたいなと思って。ちょっと力んで高めに行ったんですけど、結果的に打ち取れて良かったなと思います。あの打席だけはちょっと楽しんで投げられたかなと思います」
すでに開幕2戦目、30日のオリックス戦(札幌ドーム)で先発することが決定している。新天地での様々な環境の変化を前向きに捉えながら順調に調整を進めている。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)
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