東北楽天とオリックス連勝、獅子打線は元気なし…… 「みやざきベースボールゲームズ」

パ・リーグ インサイト

2019.2.26(火) 22:00

東北楽天ゴールデンイーグルス・山下斐紹選手(C)パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・山下斐紹選手(C)パーソル パ・リーグTV

 今年も宮崎県にて、「2019球春みやざきベースボールゲームズ」が開催される。期間は2月26日から3月3日までである。注目すべき初日の試合を振り返ろう。

山下斐紹選手が「隙」を突いた。東北楽天が昨季日本一に勝利し4連勝

 2月26日、宮崎県・アイビースタジアムで行われた福岡ソフトバンクと東北楽天の試合は、2対1で東北楽天が勝利。対外試合4連勝で好調さをうかがわせた。

 序盤から両チーム堅い守りで試合は進んだ。福岡ソフトバンクの先発・スアレス投手は立ち上がり、テンポよくアウトを重ねたが2死を取ったところで制球を乱し、四球で走者を許す。しかし甲斐選手が今季初の「甲斐キャノン」で盗塁を阻止。女房役のサポートもあって2回を無失点で投げ抜いた。

 東北楽天の先発・菅原投手も3回を1安打無失点に抑える好投を見せた。投手陣をもり立てるように、西巻賢二選手、石原彪選手にファインプレーが飛び出すなど好守も光り、試合は両者無得点のまま5回を終了した。

 均衡を破ったのは東北楽天。6回表、1死2,3塁の場面で、2番・橋本到選手の打球がこの回から登板した福岡ソフトバンク・千賀投手のグラブをはじき、その隙を狙った3塁走者・山下斐紹選手が本塁に飛び込み、生還。東北楽天が1点の先制に成功した。さらに7回表、9番・山下選手の適時打で1点を追加し、スコアは2対0。

 その後も東北楽天が走者を出しながらも粘りの投球で福岡ソフトバンク打線を抑え、ゴロの間に1点を返されるものの、逃げ切って試合終了。2対1で勝利を収めた。

 東北楽天はオープン戦、練習試合を含めて4連勝。オープン戦では多くの得点を奪い、打線の強さを見せたが、この試合では守りの堅さも披露した。福岡ソフトバンクは、好機を作るも、好守に阻まれるなどあと一本が出なかった。

投打で圧倒のオリックス、千葉ロッテは攻守で精彩を欠く

 2月26日、宮崎県・SOKKENスタジアムにて行われたオリックスと千葉ロッテの「2019みやざきベースボールゲームズ」初戦は、機動力を生かした攻撃と完封リレーを見せたオリックスが5対0で勝利を収めた。

 オリックス先発はアルバース投手。3回、無四球、無失点と好投を披露し、昨季戦績3勝0敗の相手に相性の良さを見せつけた。4回からは3年目の山本由伸投手が登板。150キロを超える直球と多彩な変化球で3イニング無失点に抑え、先発ローテーション入りに向け、アピールした。7回からは小林慶祐投手が、3イニングを無安打、無失点に封じ込めた。

 打者では新外国人のメネセス選手が3安打2打点、西浦颯大選手が2安打2打点と活躍を披露し、開幕に向けて好調ぶりをアピールした。

 完封負けを喫した千葉ロッテは、先発の涌井投手が2回2失点。打線は3安打無得点に抑えられ、投打で精彩を欠いた。

埼玉西武ドラフト1位投手リレーも、打線は沈黙

 2月26日、サンマリンスタジアム宮崎にて行われた埼玉西武と斗山ベアーズ(韓国)の一戦は、0対2で埼玉西武が敗れた。

 埼玉西武の投手陣は、安定した投球を披露した。先発は開幕投手に指名されている多和田投手。走者を出しながらも要所を抑える投球で3回を無失点に抑え、開幕戦に向けて、好調ぶりをアピールした。

 2番手は今井達也投手。5回に本塁打を浴びたものの、続く6回の満塁のピンチを三振で切り抜けた。7回から3番手として登板したドラフト1位の松本航投手は、いきなり3三振。9回には本塁打を浴びたものの、最後の打者を空振り三振に抑え、3イニング6奪三振の好投で首脳陣へのアピールに成功した。

 一方打線は外崎選手や金子侑選手が好機を演出するものの、斗山ベアーズ投手陣を打ち崩すことはできなかった。

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