右中間への当たりで一気に三塁狙うも…「いろんな状況を含め判断できないと」
26日、宮崎県内の3球場で「2019球春みやざきベースボールゲームズ」が開幕。高知・春野で行われた埼玉西武との練習試合に連勝し、宮崎市清武町・SOKKENスタジアムに乗り込んだ千葉ロッテは、オリックス投手陣の前に3安打無得点。0-5と完封負けを喫した。
この日は、昨年0勝3敗と千葉ロッテにとっては相性の悪いアルバースが相手先発。シーズン前に苦手意識を払拭したいところだったが、結果は3回2安打無失点。独特の投球フォームと緩急を使ったピッチングにまたも翻弄される形となってしまった。試合後に「去年もやられているので、もっともっと積極的に自分の試したいことのために、今日1日やってほしかった」と語った井口監督は「いいものが何も出てこなかった」と、厳しい表情だった。
2回には、2アウトから連日スタメン出場を続けるサード・安田が右中間を破る長打を放ち、果敢に三塁を狙いに行ったものの、ベースの手前でタッチアウト。「積極性はいいことなんですが、自分で(相手の打球処理が)見えるプレーなので、あそこは暴走気味。2年目ですがレギュラーを狙おうという選手ですから、いろんな状況を含め判断できないといけない」と、若き大砲候補に苦言を呈した。
オリックスは今年から西村新監督が就任。井口監督とは2010年、監督と選手という立場で共に日本一に駆け上ったが、今回は同じ監督という立場となっての初対決。初回から、初球エンドランや盗塁など、西村新監督が掲げる「超積極的」野球を見せつけられる形となった。「まだオープン戦なので采配というところまで行っていない」としつつも、シーズン中の監督対決については「楽しみにしています」と語った。
試合後、ベンチで行われたミーティングでは「気持ちを見せるように」と鳥越ヘッドコーチから厳しい声も飛んだ。27日はサンマリンスタジアムでの東北楽天戦。選手たちは気持ちを見せて指揮官を納得させることができるのか。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)
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