【MLB】大谷翔平がPO進出のキーマン「打線の鍵。ワイルドカードを狙える」

Full-Count

2019.2.21(木) 22:27

エンゼルス・大谷翔平※写真提供:Full-Count(写真:Getty Images)
エンゼルス・大谷翔平※写真提供:Full-Count(写真:Getty Images)

人気TV番組「MLBトゥナイト・ショー」で大谷特集、5月復帰へ「エンゼルスは楽観的。素晴らしい兆候」

 昨年10月初旬に右肘内側側副靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、今季は指名打者一本の“一刀流”で挑むエンゼルスの大谷翔平投手。5月中の復帰が期待される24歳に対し、米名物コラムニストは2014年以来となるチームのプレーオフ進出のキーマンに指名している。

 今週中にもティー打撃を再開させる見通しを語るなど、右肘靭帯の手術から順調な回復を見せている大谷。ブラッド・オースマス監督は5月復帰の見通しを明らかにする中、リハビリ中のスラッガーはチームの救世主として期待を集めている。

 MLB公式テレビ局「MLBネットワーク」の人気番組「MLBトゥナイト・ショー」で、大谷の回復具合がテーマとなった。

「エンゼルスは現在楽観的な状況です。オオタニが5月にはDHとして復帰できると考えています」

 こう語ったのは名物コラムニストのジョン・モロシ氏だった。リハビリ中の男はすでに打線のキーマンとして絶大な評価を与えている。

「新人王にとってはすごく心強い状況です。彼が攻撃面でどんな仕事をできるのかご存知だと思いますが、このラインナップにとって鍵となる男なんです。ア・リーグ西地区がどのような状況になっていくのか。マリナーズは再建モードに突入しました。このチームがプレーオフにたどり着く方策を見いだせる可能性はあるのです」

 エンゼルスは昨季80勝82敗で4位だったが、昨季3位でプレーオフ争いを演じたマリナーズは主軸のロビンソン・カノ、エース左腕、ジェームス・パクストン、守護神のエドウィン・ディアスらを次々に放出するファイヤーセールでチーム再建に動いている。アストロズ、アスレチックスとライバルはいるが、エンゼルスがア・リーグ西地区でプレーオフ進出を果たす可能性はあると見ている。そのキーマンが打者・大谷だというのだ。モロシ氏は興奮気味に語った。

「ここが魅力的な部分です。オオタニの成績を見てください。これは手術する前段階ですが、すでに肘を負傷していた時期です。この期間を見てください。圧倒的に健康的だった序盤よりも多くのホームランを放っているのです」

 番組内では昨季の大谷の打撃成績を7月までと、8月以降で比較。肘の故障を抱えていた終盤の2か月間は打率.318、本塁打13本、36打点、出塁率.393、長打率.649という凄まじい打撃成績を残したデータを紹介。そして、出塁率と長打率を加えたOPSという指標では8月、9月通算でメジャー7位という成績だったこともレポート。復帰時には打席で絶大な貢献が見込まれている。

「エンゼルスにとって非常に興味深い物語になりますよ。エンゼルスにはアルバート・プホルスもDHで打席につくことになります。ブラッド・オースマスがシーズン中に2人のスーパースターと1つのポジションをめぐりどんな交渉を進めていくのか、非常に興味深い」

 昨季通算3000本安打を達成し、将来の殿堂入りが確実視されるアルバート・プホルス内野手は左膝と右肘のダブル手術明けで一塁守備の負担に懸念が集まっている。さらに、昨季まで4年連続20発をマークしているジャスティン・ボアが新たに加入したが、同記者はDH専任となる大谷とレジェンド・プホルスの出場機会を、指揮官がどうコントロールするのか注目していた。

 オースマス監督の悩みはチームにとって、プラス材料だという。

「これはチームにとってはいい問題ですよ。マイク・トラウトとの契約がFAまで残り2年という段階で、チームは何としても勝ちたい。現時点でオオタニには楽観的な雰囲気があります。これは素晴らしい、本当に素晴らしい兆候だと思います。投手陣の反応もいいです。同地区を見れば、アスレチックスは2年連続で先発陣を試行錯誤しています。レンジャーズは依然として過渡期です。うまくいけば、エンゼルスはワイルドカードが狙えるのです。オオタニが5月にフィールドに帰ってくることは、ロサンゼルスにとっては何よりの朗報になります」

 現役最強の呼び声が高いマイク・トラウト外野手の契約延長の行方に注目が集まるエンゼルス。完全復活を目指す大谷のバットに、5年ぶりのプレーオフ進出の期待がかかっている。

(Full-Count編集部)

記事提供:Full-Count

記事提供:

Full-Count

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE