東京ヤクルト青木が歴代1位もイチローが…今季達成が予想される記録【打率編】

Full-Count 広尾晃

2019.2.19(火) 14:27

東京ヤクルト・青木宣親(左)、マリナーズ・イチロー※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史、田口有史)
東京ヤクルト・青木宣親(左)、マリナーズ・イチロー※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史、田口有史)

NPBの生涯打率ランキングは4000打数以上なら青木、4000打席以上ならイチローが1位

 NPBの通算打率は4000打数以上でランキングを発表している。昨年、大きな変動があった。

◯NPBの打率10傑 ()は実働期間 所属があるのは現役
1 青木宣親(ヤ) 打率.329/4395打数1446安打(2004-2018)
2 リー 打率.320/4934打数1579安打(1977-1987)
3 若松勉 打率.31918/6808打数2173安打(1971-1989)
4 張本勲 打率.31915/9666打数3085安打(1959-1981)
5 ブーマー 打率.317/4451打数1413安打(1983-1992)
6 川上哲治 打率.313/7500打数2351安打(1938-1958)
7 与那嶺要 打率.3110/4298打数1337安打(1951-1962)
8 落合博満 打率.3108/7627打数2371安打(1979-1998)
9 小笠原道大 打率.310/6828打数2120安打(1997-2015)
10 レオン 打率.308/4667打数1436安打(1978-1987)

 NPBの打率1位は、1993年から元千葉ロッテのレロン・リーが1位の座をキープしていたが、昨年NPBに復帰した青木宣親が5月3日に4000打数に達して、1位に躍り出た。日本人選手の打率1位は1992年の落合博満(.3218)以来26年ぶりだった。

 シーズン打率は「打席」をもとにランキングされる。通算打率も本来そうであるべきだ。4000打席以上にすると、ランキングは大きく変わる。

◯4000打席以上の打率5傑
1 イチロー 打率.353/4098打席3619打数1278安打
2 青木宣親(ヤ) 打率.329/4998打席4395打数1446安打
3 R.ローズ 打率.325/4525打席3929打数1275安打
4 リー 打率.320/5485打席4934打数1579安打
5 若松勉 打率.319/7590打席6808打数2173安打

 イチローと横浜で活躍したロバート・ローズがランクインする。

現役で青木に迫りそうな選手もなし、2000打数以上なら柳田が…

◯現役選手の4000打数以上の打率10傑

1 青木宣親(ヤ) 打率.329/4395打数1446安打(2004-2018)
2 内川聖一(ソ) 打率.307/6661打数2043安打(2001-2018)
3 糸井嘉男(神) 打率.301/4999打数1504安打(2007-2018)
4 秋山翔吾(西) 打率.300/4084打数1226安打(2011-2018)
5 中島宏之(巨) 打率.296/5949打数1759安打(2002-2018)
6 福留孝介(神) 打率.293/6179打数1808安打(1999-2018)
7 坂本勇人(巨) 打率.291/5885打数1711安打(2007-2018)
8 浅村栄斗(楽) 打率.287/4099打数1178安打(2010-2018)
9 長野久義(広) 打率.286/4441打数1271安打(2010-2018)
10 栗山巧(西) 打率.285/6041打数1722安打(2004-2018)

 現役で3割打者は4人いるが、青木の打率に迫りそうな選手はいない。そもそも4000打数に達する選手は少なくとも8シーズン以上はレギュラーでなければならない。年齢は30歳前後となることが多く、ここから打率を上げる選手は少ない。この中では最年少の埼玉西武秋山、巨人坂本に期待したいところだ。

 来季4000打数に達する可能性があるのは、以下の9人

長谷川勇也(ソ) 打率.290/3631打数1052安打(2008-2018)
丸佳浩(巨) 打率.280/3854打数1079安打(2010-2018)
菊池涼介(広) 打率.272/3576打数974安打(2012-2018)
藤田一也(楽) 打率.269/3645打数980安打(2005-2018)
畠山和洋(ヤ) 打率.265/3528打数936安打(2004-2018)
T-岡田(オ) 打率.263/3782打数996安打(2006-2018)
石川雄洋(De) 打率.257/3821打数982安打(2006-2018)
大引啓次(ヤ) 打率.253/3880打数980安打(2007-2018)
嶋基宏(楽) 打率.243/3736打数907安打(2007-2018)

 元首位打者の福岡ソフトバンク長谷川が.290だが、これから打率3割に載せそうな選手は見当たらない。20000打数以上で、現時点で3割をマークしている現役選手は以下の2人。

柳田悠岐(ソ)打率.320/2875打数921安打(2011-2018)
山田哲人(ヤ)打率.301/3078打数927安打(2012-2018)

 トリプルスリーを記録した働き盛りの2人だ。特に福岡ソフトバンク柳田は5年連続3割をマーク、.350以上も2回記録している。今年31歳になるが、3年後には青木宣親の牙城を脅かす可能性が出てくるだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

記事提供:Full-Count

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