「ベンチ入り25人全員オオタニのチームがあったら…」、アンケートに計2725票
投手と野手の「二刀流」という現代野球では前例のない“離れ業”に挑戦し、そのパフォーマンスでメジャーをも驚かせているエンゼルスの大谷翔平投手。その規格外の才能を見ていると「どのポジションでもこなせてしまうのでは?」と考えてしまうことも多いだろう。
米スポーツ専門サイト「ブリ―チャー・レポート」の記者であるジューン・リー氏もそう考えた1人だった。リー氏は自身のツイッターで「今日オフィスで滑稽な議論をした」を前置きした上で、「もし、MLBでベンチ入り25人全員オオタニのチーム(もちろん捕手や遊撃手などすべてのポジションが大谷)があったら、ワールドシリーズで優勝できるか?」という質問。投票機能を使い、イエスかノーで回答できるようになっている。
2725票を集め、結果はイエスが46%を記録。過半数には届かなかったものの、約半数が“チーム大谷”でワールドシリーズ制覇が可能、と考えているようだ。ツイッターのコメント欄には多くのリプライが寄せられ、リー氏とフォロワーが議論する様子も見られた。
「毎試合で支配的な投球、それに加えて各ポジションで40本塁打を放つパワー。チームは王朝を迎えるよ」というリプライには、「そうだね。だけど、捕手での守備はおそらく悲惨なものだ。内野の左側のポジションも悲惨なものになる可能性もある」とリー氏。“チーム大谷”のポテンシャルを評価しながらも守備面での不安は常に付きまとうと分析。大谷に「Greatest Of All Time」(史上最高)の頭文字「GOAT」と同じ綴りのヤギがコラージュされた写真には、「ショウヘイ ゴータニ(史上最高)だね!」と返信していた。
他には、「皆、オオタニの守備能力を過小評価していると思う。捕手としてのフレーミング技術(際どいゾーンの球を球審にストライクと判定させるスキル)は酷いだろうけど、優秀な送球をする選手にはなり得る。投手陣とラインナップの層の厚さと才能は、守備の脆さを補って余りあるさ」と、大谷の打撃力が守備での不足分を上回るといった声も。また、「バッティングだけでも十分さ。彼が外野を守っているときに長打を打てる選手を誰一人想像できない」と、日本時代に経験のある外野守備に関しては評価する声も聞かれた。一方、シリーズで4試合戦えば3~4試合目にはタイミングも球種もわかって打ち崩されてしまうのではないかといった“チーム大谷”ならではの弱点を突くコメントもみられた。
オフに受けたトミー・ジョン手術の影響で、今季は打者に専念することが決まっている大谷。今後守備に就く機会があるかも不透明だが、このような“非現実的”な妄想を楽しむのもオフシーズンの醍醐味といえよう。スポーツメディアのオフィスでこのような話題が持ち上がり、記者がツイートでアンケートを取るという“珍企画”を行ってしまうというも、大谷の才能を多くの人が認めているからこそ。もし、“全員が大谷”のチームがあったら、あなたは勝てると思いますか?
(Full-Count編集部)
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