メジャー2年目のキャンプイン、右肘手術明けも素振りは「普通にできている」
エンゼルスは13日(日本時間14日)、バッテリー組がキャンプイン。昨年10月に右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた大谷翔平投手は練習後に記者会見を行い、「一個一個のメニューの消化がより早く復帰するための1つ」と焦らずに復帰を目指す考えを明かした。
手術明けの大谷は今季、打者に専念する予定。ただ、エンゼルスは無理はさせない方針で、ブラッド・オースマス新監督は12日(同13日)の記者会見で「日にちというのは言えないが、5月頃を今は目標としているが、実際どういう分になるかはわからないし、我々にとっても新境地」と話していた。2020年には投手としても復帰できるよう、今後も慎重にリハビリを進める方針だ。
すでに素振りを始めている大谷。違和感などはないといい、「普通にできています」と明かす。前日に素振りを行ったため、この日はバットを振ることはなかったというが、トレーニングで体を動かした。ウエートトレーニングも「普通にできている」という。「本当に今できるメニューを一日一日しっかりこなしたいと思ってますし、その一歩ずつが必ず復帰につながると思って、一日一日1つのメニューを大事にやりたいなと思っています」と話す。
今季は打者に専念するとあって、「野手のキャンプインからが僕自身、チームに入っていく感じなのかなと思っている」という。オースマス監督が、5月頃の復帰が目処になると話したことについては「GMとも話しましたし、さっきも言いましたけど、本当に一個一個のメニューの消化がより早く復帰するための1つかなと思っているので、そこに関しては同じ認識です。選手が早くプレーしたいというのは当然のことですし、メディカルスタッフがなるべく長く見たいというも普通のことなので、そのバランスがいい具合になっていれば、もちろんリスクなく早く行けるんじゃないかと思っています」と明かした。
メジャー1年目の昨季は、投手として10試合に登板し4勝2敗、防御率3.31、打者として打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁をマークし、二刀流でア・リーグ新人王に輝いた大谷。2年目のキャンプインを迎え「ワクワクもしてますし、メンバーもかなり変わってるので。監督も変わってますし、どういう感じで進んでいくのかなと早めに確認しながらやりたいなと思います」というが、まずは復帰に向けて「我慢」が続く。
「体は手術の部分もそうですけど、トレーニングしていてもあまり問題ないですし、それこそ早く次のステップとか早い段階に行きたいなと自分では思うのが普通なので、そこを我慢しながらやりたいなと思います」
この日は、大谷の取材のために、米国の多くの有名記者が集まるなど注目度は高い。打者に専念してどれだけの成績を残すのか、期待は高まっている。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)
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