松坂と同様にファンサービスに積極的な和田、「僕らにもあり得ることなので…」と険しい表情
ファンに右手を引かれた際に右肩に違和感を覚えた中日の松坂大輔投手。12日に沖縄県内の病院で検査を受けた結果、右肩に炎症が見つかったと球団から発表された。炎症が治まるまでしばらくの間、ノースロー調整を続ける予定だという。ファンが選手に怪我を負わせるという、あってはならないアクシデントだが、他球団の選手もこのニュースに衝撃を受けていた。
松坂と同級生で“松坂世代”の1人である福岡ソフトバンクの和田毅投手もその1人だった。ニュースで松坂の負傷を知った和田は「ビックリしました。僕らにもあり得ることなので……。きっと、その相手のファンには自覚はないと思いますけど……」と険しい表情で語り出した。
2003年に自由獲得枠で福岡ソフトバンクの前身である福岡ダイエーホークスに入団した和田。今季がプロ17年目となるベテラン左腕は、松坂と同様にファンサービスに積極的な選手である。このプロ17年間で、和田自身も「何回も怖いと思うことはありました。腕を持っていかれそうになったりとか……。怖いので、手を広げてのタッチはしないようにしてますね」と、何度も危険な思いをしたことがあるという。
ただ、和田はファン側の心理も慮り「実際選手が目の前に来ると舞い上がってしまって、やってしまうんでしょうけど。悪気はないと思うんです」ともいう。ファンサービスは「やっていくべき」とし「ファンも選手も、お互いが意識し合わないといけない。お互い気をつけるしかない」と話していた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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