人気なのは「入浴剤」や「マスク」などの実用的なもの
2月1日に12球団のキャンプが一斉にスタートし、はや1週間超が経過した。各球団の練習は徐々に実戦形式へとシフトしていき、早くも練習試合を行っているところもある。各キャンプ地も活気に満ちていることだろう。ちょうど9日から、世は3連休がスタート。この3日間はどこのキャンプ地もファンが多く集まり、キャンプ期間中で最も多い人出となるかもしれない。
キャンプ地で良く見られるのが、選手とファンの交流や選手のファンサービスの時間。練習を終えた選手が長い時間かけてファンにサインを書いたり、写真撮影に応じたり、ハイタッチをしたりというシーンは、キャンプ地の風物詩である。それとともに、多いのがファンから選手への差し入れやプレゼント。特にバレンタインデーが近いこともあり、人気選手ともなると、連日、両手に抱えきれないほどのプレゼントを持っていることもある。
プレゼントや差し入れは選手にとっても嬉しく、ありがたいものではあるが、その中身は千差万別。選手が貰って嬉しいプレゼント、差し入れは何か、そして、貰って困るものは何かをリサーチしてみた。
貰って嬉しいものとして声が多かったのが「入浴剤」だった。キャンプ中は特に厳しい練習を行い、疲れが溜まるもの。宿舎に戻っての入浴タイムは、体の疲れを取り、リラックスできる瞬間としてうってつけ。そこで使える「入浴剤」が嬉しいというのは納得だろう。
「マスク」という実用的なものを挙げる声も。春季キャンプのシーズンはインフルエンザが流行していたり、花粉が飛散し始める時期。病気の予防や花粉症対策としての「マスク」は選手も喜ぶようだ。「リップクリーム」という選手もおり、実用品は選手にとっても好感度が高いようだ。
身体が資本のアスリート、手作りは「食べられない」
この他にも「飲み物は嬉しい」という声や、ファンの気持ちが込もった「手紙」が嬉しいという選手もいた。さらに、中には「ももいろクローバーZのグッズ」という自身の趣味に関するグッズを喜ぶ声もあった。
一方で、困るものとして多くの声が上がったのが「食べ物」、特に「甘いお菓子」だ。選手たちは身体を資本とするアスリート。選手によってはお菓子好きな選手もおり、差こそあれど、身体には良くないお菓子類はあまり好ましくないよう。中には「お菓子類は貰っても食べないので……」との声もあった。
ただ、市販のものであれば、まだ“セーフ”。ほとんどの選手が困るものとして挙げたのが「手作りの食べ物」だった。「嬉しいのは嬉しいんですけど、やっぱり食べられないですよね」とは某選手。先にも記したが、身体が資本のアスリート。例えば、貰った手作りのものを口にし、万が一、体調を壊してしまったら、取り返しのつかないことになる。その時は誰も責任を取ってくれないのだ。
ファンの人も自らに置き換えてみたら、納得いただけるだろう。選手たちは自己管理が重要である。そのために、何らかのリスクがあるものは、やはり“敬遠”する傾向にあるよう。たとえ、熱心に応援してくれているファンからの贈り物とはいえ、手作りの食べ物を口にすることはほぼないようだ。
3連休がスタートした各キャンプ地。ファンのリテラシーが問題視されたり、サインの転売も問題となっている、ここ最近。選手に差し入れを考えているファンは、この意見を参考にしてみてはいかがだろうか?
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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