巨人阿部、平成以降7人目の400発へ「1」…今季達成が予想される記録【本塁打編】

Full-Count 広尾晃

2019.2.8(金) 11:17

巨人・阿部慎之助※写真提供:Full-Count(写真:Getty Images)
巨人・阿部慎之助※写真提供:Full-Count(写真:Getty Images)

平成以降の本塁打数トップは金本知憲の476本、阿部が400発到達なら7人目

 プロ野球の「華」と言っても良い本塁打。今季はどんな記録達成がありそうだろうか。

◯本塁打数歴代10傑 ()は実働期間

1 王貞治 868本(1959-1980)
2 野村克也 657本(1954-1980)
3 門田博光 567本(1970-1992)
4 山本浩二 536本(1969-1986)
5 清原和博 525本(1986-2008)
6 落合博満 510本(1979-1998)
7 張本勲 504本(1959-1981)
7 衣笠祥雄 504本(1965-1987)
9 大杉勝男 486本(1965-1983)
10 金本知憲 476本(1992-2012)

 王貞治の868本塁打はアンタッチャブルと言ってよいだろう。昭和の強打者がずらりと顔を連ねている。平成デビューの選手は10位の金本知憲だけだ。

 1988年に東京ドームが開場して以来、日本のプロ野球本拠地球場は大型化した。そのために、本塁打数は大きく減った。

◯平成以降の本塁打数5傑

1 金本知憲 476本(1992-2012)
2 T・ローズ 464本(1996-2009)
3 清原和博 434本塁打(1989-2008)※昭和時代に91本塁打
4 小久保裕紀 413本(1994-2012)
5 中村紀洋 404本(1992-2014)

 400本塁打以上は山崎武司(403本)を含めて6人だけ。500本をクリアした選手もいなかった。

 NPBでは本塁打は100本から50本刻みで表彰される。今季の現役選手、本塁打記録を予想してみよう。

◯400本塁打(過去18人)
阿部慎之助(巨)399本(2001-2018)あと1本
中村剛也(西)385本(2003-2018)あと15本

 あと1本に迫った巨人の阿部は開幕戦での達成を目指す。埼玉西武の中村もオールスター戦前後で達成したいところだ。

◯300本塁打(過去42人)
福留孝介(神)270本(1999-2018)あと30本
バレンティン(ヤ)255本(2011-2018)あと45本

 阪神の福留は昨年14本塁打。過去には34本塁打を打ったことがあるが、42歳の今季はどうだろうか。日米通算では312本だ。東京ヤクルトのバレンティンは福留を抜く可能性もあるだろう。こちらは日米通算で270本だ。

◯250本塁打 (過去62人)
松田宣浩(ソ)244本(2006-2018)あと6本
中田翔(日)202本(2009-2018)あと48本

 最近、長打が増えている福岡ソフトバンクの松田は早々にクリアしたいところ。中田翔の本塁打キャリアハイは30本だから今年中の到達はやや厳しいか。

筒香&山田哲は200本塁打、埼玉西武山川は100本塁打へ

◯200本塁打 (過去103人)

中島宏之(巨)194本(2002-2018)あと6本
内川聖一(ソ)184本(2001-2018)あと16本
坂本勇人(巨)183本(2007-2018)あと17本
筒香嘉智(De)176本(2010-2018)あと24本
T-岡田(オ)169本(2006-2018)あと31本
山田哲人(ヤ)167本(2012-2018)あと33本
糸井嘉男(神)158本(2007-2018)あと42本
ロペス(De)155本(2013-2018)あと45本
柳田悠岐(ソ)150本(2011-2018)あと50本

 この中では、横浜DeNAの筒香が上の3人を抜いてクリアする可能性がある。昨年は38本塁打だったが、2016年には44本塁打でタイトルを取ったこともある。東京ヤクルトの山田哲人も、順調ならば今季中に200本をクリアするだろう。

◯150本塁打 (過去170人)

丸佳浩(巨)147本(2010-2018)あと3本
浅村栄斗(楽)147本(2010-2018)あと3本
鳥谷敬(神)138本(2004-2018)あと12本
長野久義(広)137本(2010-2018)あと13本
レアード(ロ)131本(2015-2018)あと19本
畠山和洋(ヤ)128本(2004-2018)あと22本
メヒア(西)124本(2014-2018)あと26本
福浦和也(ロ)118本(1997-2018)あと32本
デスパイネ(ソ)118本(2014-2018)あと32本
今江年晶(楽)107本(2002-2018)あと43本
陽岱鋼(巨)100本(2007-2018)あと50本

 昨年オフにFA移籍選手した巨人丸と東北楽天浅村はともに高卒でプロ入り。デビュー年が同じで、昨年までの通算本塁打数も同じ147本だった。どちらが早く150本に達するだろうか。丸の人的補償として巨人から移籍した広島長野もあと13本に迫っている。

◯100本塁打 (過去288人)

秋山翔吾(西)96本(2011-2018)あと4本
梶谷隆幸(De)95本(2009-2018)あと5本
栗山巧(西)94本(2004-2018)あと6本
青木宣親(ヤ)94本(2004-2018)あと6本
平田良介(中)93本(2006-2018)あと7本
鈴木誠也(広)91本(2013-2018)あと9本
ウィーラー(楽)87本(2015-2018)あと13本
山川穂高(西)86本(2014-2018)あと14本
細川亨(ロ)84本(2002-2018)あと16本
亀井善行(巨)83本(2005-2018)あと17本
菊池涼介(広)72本(2012-2018)あと28本
長谷川勇也(ソ)69本(2008-2018)あと31本
ビシエド(中)66本(2016-2018)あと34本
石原慶幸(広)65本(2002-2018)あと35本
松山竜平(広)63本(2008-2018)あと37本

 100本塁打は、長距離打者にとっては3~4年で到達する数字だ。しかしこの数字も、打者にとっては最初の目標となる。90本台の選手は今季、次々と100本塁打をクリアするだろう。そして順調ならば、彼らに迫る勢いで、昨年の本塁打王&MVPの埼玉西武山川が早々に100本塁打を記録するのではないか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

記事提供:Full-Count

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