オフからここまでに「打撃の土台はできた」
福岡ソフトバンクの釜元豪外野手が6日、王貞治会長から金言を授かった。打撃ゲージに入る前にティー打撃を行っているの横には、ずっと王会長の姿があった。
世界の王のが高卒8年目の若鷹に付きっきりになった。釜元は「上半身と下半身で、上半身の力が大きくなっていると言われました。あと、ボールを打つ時は強さよりもバットの芯でコンタクトすることを意識しなさい、と。直々に見ていただいて本当にありがたいです」と恐縮。その後は、通常の打撃メニューに加えて黙々とティー打撃を繰り返すなど、自分を徹底的にいじめ抜いた。
自慢のスピードに加え、昨年は課題の打撃力も向上。打率は2割5分7厘から2割8分1厘へ、本塁打数は2本から8本へ、打点が27打点から42打点へと大きくステップアップした。
「12月、1月で体重を増やしたことで、自分でもスイングの強さが変わっていると思います。まだまだタイミングだったり、バランスだったり、やるべきことは多いですが、バッティングの土台はできてきたと思います」と手応えを口にする釜元。この春季キャンプでは「世界の王」の教えを胸に刻んで、さらなる打撃力の向上を目指していく。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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