福岡ソフトバンクの斐紹選手と楽天の西田選手の交換トレード発表

パ・リーグ インサイト

2017.11.11(土) 00:00

11月11日、福岡ソフトバンクの斐紹(山下斐紹)選手と、楽天の西田選手の交換トレードが成立したことが、両球団の公式サイトより発表された。

・斐紹選手(福岡ソフトバンク→楽天)
2010年ドラフト1位。24歳。
高校通算35本塁打を誇り、習志野高校で強打の捕手として鳴らした。昨季13試合に出場。4月20日の千葉ロッテ戦では、日本球界復帰後初の完封勝利を決めた和田投手を好リードした。今季はファームで90試合に出場、71安打6本塁打54打点、打率.276だった。

【年度別成績】
2013年:11試合14打数4安打0本塁打0打点 打率.286
2014年:1試合0打数0安打0本塁打0打点 打率.000
2015年:11試合6打数1安打0本塁打0打点 打率.167
2016年:13試合26打数6安打0本塁打1打点 打率.231
2017年:1試合2打数1安打0本塁打0打点 打率.500

【斐紹選手コメント】
「正直、トレードにはびっくりしていますが、ホークスでは一軍経験もできましたし、7年間お世話になった監督・コーチ・スタッフの皆さん、ファンの皆さんには感謝しかありません。イーグルスには細川さんもいますので不安はありませんし、1からしっかりアピールしていきたいと思います。ユニフォームは変わってしまいますが、ヤフオクドームで活躍している姿を福岡のファンの皆さんにもお見せすることができるように頑張りますので、今後とも応援よろしくお願いいたします」


・西田選手(楽天→福岡ソフトバンク)
2009年ドラフト2位。26歳。
主に遊撃を守る内野のユーティリティ。2014年には131試合に出場し7本塁打を放ったが、今季は茂木選手や三好選手、村林選手の台頭で出場機会は限られていた。ファームでは73試合に出場し73安打7本塁打37打点、打率.280だった。

【年度別成績】
2011年:1試合1打数0安打0本塁打0打点 打率.000
2012年:20試合22打数3安打0本塁打1打点 打率.136
2013年:26 試合48打数8安打0本塁打2打点 打率.167
2014年:131試合372打数93安打7本塁打41打点 打率.250
2015年:62試合168打数37安打1本塁打8打点 打率.220
2016年:11試合20打数2安打1本塁打1打点 打率.100
2017年:22試合22打数3安打0本塁打0打点 打率.136

【西田選手コメント】
「楽天に高卒で入団して8年、何もわからないところからいろいろなことを学ばせていただきました。チーム、球団スタッフの皆さん、そしていつもあたたかい声援を送っていただいたファンの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。この8年間では2014年に131試合に出場できたことが嬉しかったですし、思い出に残っています。ここ数年は結果が出せず、悔しい思いをしてきたので、新天地で活躍することで、お世話になった方々へ恩返しができればと思っています。福岡ソフトバンクに移籍しますがこれからも応援よろしくお願いします。8年間、本当にありがとうございました」

楽天の安部井寛チーム統括本部長は、トレードで獲得する斐紹選手について、「身体能力が高く、打撃力の高い捕手で、逆方向にも長打を打てる選手です。守備面ではスローイングも強く、捕手としてのベース周りの動きも良いものを持っています。年齢もまだ若く、これからまだまだ伸びる選手として評価しています」と期待をかける。

楽天の捕手事情は嶋選手の存在感が大きく、足立選手がそれに次ぐ位置にいるものの、将来的に2人を脅かさなければならない捕手はいずれも20歳前後と若い。20代半ばの中堅で、ある程度経験を積んでいる捕手がいなかったために、斐紹選手の獲得に至ったとみられる。宮城から福岡。福岡から宮城。生活環境の変化は劇的なものになると思われるが、斐紹選手と西田選手の新天地における活躍に期待したい。

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