現在、千葉ロッテマリーンズは井口新監督のもとで2010年以来となる覇権奪回へ生まれ変わろうとしている。
11月1日から千葉県鴨川市総合運動施設内鴨川市営球場で行われた秋季キャンプでは、若手選手を中心にハードトレーニングを敢行。今季は正二塁手として143試合に出場し、三井ゴールデン・グラブ賞を受賞した鈴木大地選手が三塁手に。そして今季は三塁手、遊撃手として85試合に出場した中村奨吾選手が二塁手にコンバートされるなど、新しいカラーに塗り替えられつつある。
その秋季キャンプの締めくくりとして、11月10日から12日までの3日間、台湾の桃園で「2017アジアプロ野球チャンピオンシップ~チャイニーズ・タイペイ強化試合」を実施。対戦相手には巨人の陽岱鋼選手や、千葉ロッテのチェン・グァンユウ投手、埼玉西武の呉念庭選手が名を連ね、台湾で大活躍中の“大王”こと王柏融選手も出場を予定している。強敵相手にも井口新監督は「全部勝つつもり」と強い決意で臨んでいる。
この3戦は日本国内で唯一パ・リーグTVでのライブ視聴が可能で、明日(11日)、明後日(12日)も配信を予定(日本時間の18時05分試合開始 ※実況・解説は権利の都合上、現地放送のまま)している。今回の配信についてパシフィックリーグマーケティング株式会社の代表取締役・根岸友喜氏は「ご縁があり、台湾での試合をパ・リーグTVで放映できることとなり、誇りに思います。日本と台湾の野球を通じた友好や交流がさらに広がり、日本の野球ファンが台湾の球場に足を運び、台湾の野球ファンが日本の球場に足を運ぶきっかけとなれば」とコメント。
さらに、CPBLのエグゼクティブオフィサーを務める劉東洋氏は「千葉ロッテさんとの試合を日本で放映していただけて大変うれしく思います。台湾のプロ野球連盟として積極的に交流をしていきたい」と語り、千葉ロッテの広報メディア室 室長の梶原紀章氏は「この3連戦で来季へ向けた手ごたえや、チームの輪郭が見えてくるはず。注目ポイントはやはりサード・鈴木大地になります。ゴールデン・グラブ賞を受賞した選手がコンバートし、最初の試合でどんな形を出せるか。そういった点にご注目いただければ」とファンに呼びかけた。
井口新監督の思い描くビジョンやいかに。「キャンプでの成果を出したい」と力強く語ったこの3連戦で、新生マリーンズのある程度の形が見えてくるかもしれない。
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