現状から12球団の候補者を予想、パ・リーグは…
1月も3週間が過ぎ、プロ野球界は2月1日のキャンプインがいよいよ迫ってきた。プロ野球界の“お正月”。球春到来となるキャンプインまで、あと10日ほど。その時を今か今かと待ちわびているファンも多いことだろう。
2月1日にキャンプをスタートさせる各球団はそこから約1か月間、練習に明け暮れ、レベルアップ、そしてコンディションの向上を図っていく。3月に入れば、オープン戦が本格的にスタートし、2019年のシーズンは3月29日に開幕する。パ・リーグは札幌ドーム、ZOZOマリンスタジアム、ヤフオクドーム、セ・リーグは横浜スタジアム、京セラドーム、マツダスタジアムでそれぞれ開幕戦が行われる。
では、その開幕戦で先発マウンドに上がる開幕投手は誰になるのか。ここからのキャンプの調整次第であることは承知の上で、現状の12球団の候補者を予想してみよう。
【パ・リーグ】
◇北海道日本ハム:上沢直之vsオリックス:アルバース
札幌ドームで行われるこの試合、北海道日本ハムは上沢が最有力だろう。昨季は初の2桁勝利となる11勝をマークし大黒柱へと成長。順当にいけば、上沢に落ち着く可能性が高い。ただ、そこは策士・栗山監督。オリックスから加入した金子弌大をあえてぶつけたり、可能性を仄めかしたドラフト1位ルーキーの吉田輝抜擢の可能性も。オリックスは金子、西の柱2本が流出しており、開幕投手の最有力は助っ人のアルバースか。昨季9勝2敗の安定感を誇っており実績は十分。金子、西に変わる柱と期待される山岡も候補だろう。
◇千葉ロッテ:涌井秀章vs東北楽天:岸孝之
ZOZOマリンで行われるこのカード。本拠地で開幕を迎える千葉ロッテは涌井か。候補としては石川やボルシンガーも挙がるが、石川は昨季対東北楽天で1勝3敗とやや苦手としており、ボルシンガーは故障明け。5年連続でベテランに大役を託す可能性が高そう。一方の東北楽天は2枚看板のうちの1人、岸が最有力か。昨季はチームトップの11勝をマークしており、成績は申し分なし。則本との争いを平石新監督がどう判断するか。
◇福岡ソフトバンク:千賀滉大vs埼玉西武:多和田真三郎
昨季の日本一とパ・リーグ王者がいきなり激突するヤフオクドーム。本拠地で開幕を迎える福岡ソフトバンクは千賀滉大が最有力候補。昨季は故障で離脱を繰り返しながらもチームトップタイの13勝。工藤監督からの期待も大きく2年連続でその座を託されるか。東浜も開幕投手に意欲を見せており、対抗に挙がる。一方の埼玉西武は昨季の最多勝投手の多和田が筆頭候補。巨人から加入の内海を大抜擢しても面白いが、いきなりの福岡ソフトバンク戦、しかも敵地での試合となると考えにくい。さらに言えば、右左右のローテを組めると考えると、内海と榎田は2戦目、5戦目に組み込まれることになるのではないか。
セ・リーグは横浜DeNAvs中日の予想が最も読みづらい?
【セ・リーグ】
◇広島:大瀬良大地vs巨人:菅野智之
昨季のクライマックスシリーズ・ファイナルステージと同じ顔合わせとなるマツダスタジアム。広島・大瀬良、巨人・菅野と両エースのぶつかり合いとなると見て、ほぼ間違いないだろう。大瀬良は昨季15勝で最多勝に輝き、菅野は同じ15勝で最多勝、最優秀防御率、沢村賞などを獲得。巨人は菅野一択、広島ならばジョンソンも候補と言えるが、右腕2人の真っ向勝負が実現する可能性は限りなく高い。
◇阪神:メッセンジャーvs東京ヤクルト:小川泰弘
選抜高校野球開催のため、京セラドームで開幕を迎えるこのカード。阪神は今季から外国人枠を外れて日本人扱いとなるメッセンジャーが最有力。今季から加入する西勇輝、ガルシアも候補となるが、長らく虎の台所を支えてきた右腕に5年連続の大役を託すことになるのではないか。東京ヤクルトは小川が最右翼。昨季はブキャナンが務めたが、3年ぶりに託される可能性が高い。昨季は右肘の疲労骨折から復帰して18試合で8勝、防御率2.75の好成績をマーク。今季はエースとして期待されるだけに開幕投手を任される可能性は十分ある。
◇横浜DeNA:東克樹vs中日:笠原祥太郎
昨季4位の横浜DeNAと5位の中日は横浜スタジアムで開幕戦を戦う。両チームとも12球団の中では開幕投手が読みづらいチームではないだろうか。横浜DeNAは昨季チーム唯一の2桁勝利となる11勝をマークした東が有力な候補だが、復活を目指す今永や濱口、石田らにも可能性はある。一方の中日はチームトップの勝ち星をマークしたガルシアが阪神へ移籍し、これに続くのは6勝の笠原と松坂。松坂の昨季の登板のほとんどが本拠地ナゴヤドームだったことを考慮すると、横浜での開幕戦は笠原が最有力か。2年連続の小笠原、新助っ人のロメロなどなど可能性の幅は広い。
(Full-Count編集部)
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