巨人は「1」「3」「4」が永久欠番に
巨人と広島は7日、FA権を行使して巨人に移籍した丸佳浩外野手の人的補償として長野久義外野手が広島に移籍することを発表した。炭谷銀仁朗捕手の人的補償として内海哲也投手が埼玉西武に移籍したのに続く生え抜き功労者の流出は、驚きを持って報じられた。
その長野は巨人に入団した2010年から9年間、一貫して背番号「7」を背負ってきた。だが、広島では「7」は堂林翔太内野手がつけている。1桁台の空き番号から選択するとなると「5」か「9」が有力だ。
1桁の背番号は、チームの中心選手や期待の大きな若手に与えられるもの。ここでは、現時点で各球団で空位となっている1桁の番号を見てみたい。
【セ・リーグ】
○広島「5」「9」
広島では「5」はこれまで外国人が多く背負い、ギャレットやバークレオ、直近で2016年のルナが着用。1992年から13年間を町田公二郎、2006年から10年間を栗原健太がつけ、2017年から空き番号となっている。「9」は昨季まで丸が背負い、それ以前にも三村敏之や長内孝、緒方孝市(現監督)がつけた。
○東京ヤクルト「6」「7」
宮本慎也(現ヘッドコーチ)のイメージが色濃い「6」。宮本が引退した2014年から空き番号となっている。「7」は橋上秀樹、小早川毅彦らが背負い、2005年からは田中浩康が着用。2017年からは空き番号となっている。
○巨人「7」
王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」、黒沢俊夫の「4」が永久欠番。長野の移籍で空いた「7」だけが1桁で空位となった。この「7」も柴田勲や吉村禎章(現打撃総合コーチ)、二岡智宏と名だたる実力者がつけた。
○横浜DeNA「6」
現在、1桁番号で空いているのは「6」だけ。2009年から松本啓二朗が背負っていたが、2015年から「61」に変更し、この年は空き番号となった。2016年からは白崎浩之がつけたが、昨季途中にオリックスへトレード移籍して以来、空いている。
○中日「2」
今季から「1」を京田陽太、「7」をドラ1根尾昂が背負うことになり、中日の1桁番号で空くのは、昨季限りで引退した荒木雅博(現内野守備走塁コーチ)の「2」だけ。荒木は1996年から23年間に渡って「2」をつけ、それ以前には矢野燿大(現阪神監督)や田尾安志らが背負った。
○阪神「6」
金本知憲前監督が背負っていた「6」のみが空き番号となっている。金本以前にも和田豊、藤田平、小山正明、田宮謙次郎ら実績のある選手がつけた由緒ある番号。「6」の系譜を受け継ぐ実力と覚悟を持った選手の出現が期待される。
パ・リーグでは千葉ロッテに空きなし、北海道日本ハムも“事実上”空き番号なし
【パ・リーグ】
○埼玉西武「2」「3」「7」
昨季まで「3」は浅村栄斗、「7」は松井稼頭央が背負っており、現時点では空き番号。「3」は中島宏之や清原和博らがつけ、「7」は松井以前に石毛宏典や伊原春樹、豊田泰光らも背負った。「2」は2013年から金子侑司が5年間着用したが、昨季から「8」に変更し、空き番号となった。
○福岡ソフトバンク「2」「3」
今季から今宮健太が「6」に変更し、松田宣浩が「5」に復帰したことで「2」と「3」が空き番号となった。「2」は城島健司や香川伸行らが着用。「3」は佐々木誠、松永浩美、松中信彦ら強打者のイメージが強い。
○北海道日本ハム「0」
今季から谷口雄也が「4」、大田泰示が「5」となったことで、1桁の空き番号は「0」のみ。ただ、北海道日本ハムは「0」と「00」を使用しないとしているため、現状で1桁の空き番号はないことになる。
○オリックス「1」「7」
中島宏之が退団して「1」が空いた。中島以前は後藤光尊やコリンズ監督、現役時代の福良淳一前監督らが背負っている。「7」は糸井嘉男が2016年までつけ、阪神移籍後から空き番号に。阪急時代に福本豊がつけた由緒ある番号であることから、ふさわしい選手が現れるまでは空位となる模様。
○千葉ロッテ なし
ドラフト1位の藤原恭大が「2」をつけることになり、1桁の空き番号はなくなった。「4」が藤岡裕大、「5」が安田尚憲と若い選手が1桁番号を背負い、井口資仁監督も現役時代と同じ「6」をつけている。
○東北楽天「4」
FAで加入した浅村栄斗が2年間空き番号となっていた「3」、ドラ1辰己涼介が「7」、ドラ2太田光が「2」をつける。今季から岡島豪郎が「27」に変更となったため、「4」だけが1桁の空き番号となった。
(Full-Count編集部)
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