桐蔭学園高でコーチを務めていた坂本晃一氏が新たにアマスカウトに
北海道日本ハムは8日、千葉・鎌ヶ谷で今年1回目のスカウト会議を開催。ドラフト候補選手のリストアップは行わず、担当エリアと方針の確認に時間を割いた。
これまでアマスカウトは大渕隆部長を含めて10人だったが、今年は9人体制になる。兼任だった岩舘学スカウトがプロスカウト専任になり、原田豊スカウトがファーム総合コーチに就任。桐蔭学園高でコーチを務めていた坂本晃一氏が新たにアマスカウトに加わった。
新任の坂本スカウトは関東を担当し、他のスカウトはこれまでよりも担当エリアが広がる。新体制の狙いについて大渕スカウト部長は「ここ数年メンバーや地域が変わらず、停滞感というか、よく言えば安定感ですが、そこに刺激を入れるという意味では、今年はみんなちょっと違った気分でスタートすると思います」と説明した。担当者が変わることで、新たなタイプの選手が発掘されるかもしれない。
大渕部長はプロ経験のない坂本スカウトについても全幅の信頼を寄せる。「中学校の選手に対して実際にスカウティング活動をして手腕を発揮していましたし、その後、桐蔭からプロに行った選手を何人も見ています。スカウトに大事な大学とのつきあいもすでに持ってらっしゃるので何も心配なくお願いしています」と話した。
「スカウティングと育成」をチーム方針に掲げ、大胆なドラフト戦略で常勝チームを築いてきた北海道日本ハム。今秋のドラフトでどんな選手を指名するのか、今から楽しみだ。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)
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