2年目のシーズンに向け体重は5キロ増
千葉ロッテの安田尚憲内野手は2年目のシーズンを迎える今年、並々ならぬ決意で溢れていた。
「元旦からトレーニングをやっています。体重は(年末で)5キロ増えたんですけれど、周りの方からは締まったって言われます。トレーニングの成果が出ているのかなと思います」
ルーキーだった昨季はイースタンリーグだけでなくU23代表としてコロンビアに遠征、帰国後はすぐに「アジア・ウインターリーグ」に参加するため台湾に出発し、約1か月試合をこなすなど、シーズン後もハードな日程をこなしてきた。
年末は家族と京都方面に温泉旅行に出かけて英気を養ったという。久々の家族との時間の中で体を休めたが、束の間のシーズンオフも安田にとってはもどかしい時間だったという。
「オフは早く練習したいというか……。去年は色々な経験をさせてもらって今年が勝負なので、休んでいる暇はないと思ったんです。今年もこうやって始まったので、何とかキャンプインまでに体を作って周りの人たちに負けないようにやっていきたい」
今年は高校時代に共に日本代表で戦い、高校時代は大阪で何度も対戦した藤原恭大が入団してくる。「地元も近いですし、力になれることはなってあげたい。入寮も近いので、顔を合わせたら色んな話をしたいですね。これからお互いに切磋琢磨していけたらと思います」。
今季のテーマは“すべてを上達させる”ことだ。打撃も守備も走塁もまだまだ1軍レベルに到達していないと自らを分析している。そのためにキャンプインまでのこの時間はむしろ限られている。だが、帰省するまでの12月の間は実戦練習などもこなし、思うようなメニューを順調にこなしてきた。キャンプでは序盤から紅白戦も組まれているだけに、キャンプまでに万全な状態にしたいと考えている。
「今年は1軍に定着したいです。できればサードで勝負したい。でもサードには(鈴木)大地さんという偉大な先輩がいます。自分も負けないようにしたいですね」。昨年の経験値を胸に、今季はどれだけパワーアップした安田を見ることができるのか、楽しみでならない。
(沢井史 / Fumi Sawai)
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