【試合戦評】両チームの全得点がソロ。クライマックスシリーズファイナルステージ初戦は僅差で楽天に軍配

パ・リーグ インサイト

2017.10.18(水) 00:00

いよいよ今日からヤフオクドームで「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージが開幕。楽天は大事な初戦のマウンドを塩見投手に託す。今季レギュラーシーズンでの福岡ソフトバンク戦の登板は1試合のみだが、6回途中まで2安打1失点で勝利投手となっており、今日も好投が期待される。

楽天を迎え撃つリーグ王者・福岡ソフトバンクは、楽天戦5試合に登板して防御率1.93と、抜群の安定感を誇るエース・東浜投手が先発。今季16勝を挙げ最多勝のタイトルを手にした右腕の投球に注目が集まる。主砲・柳田選手が故障によりメンバーから外れ、決して万全の状態ではない福岡ソフトバンクだが、自慢の選手層の厚さでその穴をカバーできるか。

注目の一戦は1回表からいきなり動いた。楽天の1番・茂木選手が、東浜投手の高めに浮いた直球を捉えて、このシリーズ2度目の先頭打者本塁打を放つ。さらに続く2回表の攻撃でも、今日一軍に合流した7番・アマダー選手が、2死からバックスクリーンへの1号ソロ。楽天は2本の本塁打で、試合序盤から2点のリードを奪う。

4回表にも、4番・ウィーラー選手がバックスクリーンに飛び込む追撃のソロ。ここまで3安打ながら、その全てが本塁打という一発攻勢で、楽天が着々と得点を奪う。一方、頼もしい援護を貰った先発の塩見投手は、時折出塁を許すものの、要所を締める投球で鷹打線の反撃を抑え込む。3点のリードを守ったまま、スコアボードに0を重ねていった。

このまま黙り込むわけにはいかない福岡ソフトバンクは、6回裏、2死から2番・今宮選手が右翼ポール際に飛び込むソロで、反撃ののろしを上げる。スコアは3対1となり、2点差に迫った7回裏、先頭の内川選手が楽天の2番手・ハーマン投手から右安打を放って出塁。続くデスパイネ選手は三振に倒れるも、6番・松田選手が四球を選んで1死1,2塁となる。

ここで工藤監督が動き、代打・長谷川勇選手を送る。しかし、ハーマン投手の後を受けた3番手・高梨投手に併殺に打ち取られて無得点。新人らしからぬマウンドさばきを見せる楽天の変則左腕が、今日も僅差のリードを死守する。

このまま逃げ切りたい楽天は8回裏に福山投手、9回裏に松井裕投手という盤石の継投。このまま試合終了かと思われた9回裏、2死から4番・内川選手にソロを浴び点差は1点に。だが続くデスパイネ選手を三振に打ち取り試合終了。土壇場で福岡ソフトバンクが一矢を報いるも、クライマックスシリーズファイナルステージ初戦は3対2で楽天が勝利した。

先発の塩見投手が6回1失点の好投を見せ、打っては3本塁打。終始試合の流れを握りリードを渡さなかった楽天が、まずクライマックスシリーズファイナルステージ1勝を手にした。一方の福岡ソフトバンクは、自慢の救援陣が追加点を許さず反撃の準備を続けたが、打線が楽天投手陣を捉えきれず。惜しくも敗戦を喫した。

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