柳田の打球直撃を振り返り「僕に当たれば良かったのに」
福岡ソフトバンクの福田秀平外野手が27日、ヤフオクドームの球団事務所で契約公開交渉を行い、800万円アップの年俸3600万円でサインした(金額は推定)。
今季の福田は110試合に出場。打率.263、31安打、7本塁打、15打点、6盗塁という成績を残し、出場試合数と本塁打はキャリアハイを記録した。代打、代走、守備要員など出番はさまざまだったが、スーパーサブ的な存在として常に準備を怠らない姿勢も球団から評価され「数字に出ない部分もある。そんな見えない部分も考えて評価していただいた」と笑顔を見せた。
一方で「評価はしていただきましたが、(主力選手が)何億という報道をずっと見ているので、僕もそこに行きたいというのはあります」とも。今季を振り返り「ケガなくやれたことは良かったですが、チームがリーグ優勝できなかったことは、ずっと1軍にいた1人として責任も感じています」という。
今季の最も印象に残った場面は問われると「試合ではないのですが、大事な決戦の前に柳田選手の頭にボールが当たったところですね」と回答。9月16日の埼玉西武戦の試合前に柳田悠岐外野手の頭部に打撃練習の打球が当たった試合を挙げ「僕に当たれば良かったのにと思いました」と、同級生で仲の良い柳田に対する優しさも垣間見せた。
「控えの立ち位置を脱却したい」とレギュラー獲りに強い意欲を示した福田。打撃では「強い打球を打つことを求めてきて少しづつ結果が出た。自分の長所を見つけられたと思います」と自信を深めているものの、「うちの外野はすごいから、打つだけでも守るだけでも走るだけでもダメ。三拍子すべての部分で太刀打ちできるように、これからのオフでしっかりやちたい」と、トータルでのレベルアップを目指していく。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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