【試合戦評】岸投手が7回途中無失点の快投。楽天がファーストステージ第2戦を制して踏み止まる

パ・リーグ インサイト

2017.10.15(日) 00:00

昨日から、メットライフドームで「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」ファーストステージが開幕。初戦はクライマックスシリーズ初登板となるエース・菊池投手が、5安打完封を決め、埼玉西武が楽天に快勝。2011年以来となるファイナルステージ進出へと王手をかけた。

2戦目となる今日。埼玉西武の先発は十亀投手。今季楽天戦は5戦3勝、防御率1.78と好成績を残している。一方、後がなくなった楽天の先発は岸投手。今季埼玉西武戦は3戦2勝。古巣の強力打線を相手に、ファーストステージ突破へ望みをつなげる投球ができるか。

初回、楽天の攻撃。先頭の茂木選手がいきなり十亀投手の初球を捉える。「打った自分がビックリしています」と語る初球先頭打者本塁打で、楽天が幸先良く先制に成功した。一方その裏、岸投手は先頭の秋山選手に二塁打を浴びるものの、無失点で切り抜ける。

続く2回表も、楽天打線が小技を絡めて十亀投手を攻めた。先頭の島内選手と7番・岡島選手の安打で1死1,2塁とすると、続く枡田選手が適時二塁打を放ち、1点を追加。さらに9番・嶋選手が絶妙なスクイズを決め、3塁走者の岡島選手が本塁に滑り込む。3点目をもぎ取って、楽天が試合序盤に3点のリードを握った。

その後、両投手の好投で両チームとも無得点が続き、楽天の3点リードのまま迎えた7回表。1死を奪った後、埼玉西武は十亀投手から2番手の野田投手にスイッチ。楽天打線はその野田投手から7番・岡島選手と9番・嶋選手が四球を選び、2死1,2塁と好機を作ると、ここで1番・茂木選手が適時打を放つ。貴重な追加点を奪い、スコアを4対0とした。

その裏、楽天は高梨投手、福山投手とつなぎ、埼玉西武打線の反撃を抑える。8回表の埼玉西武も、高橋朋投手、平井投手というリレー。ピンチを背負いつつも決定機を凌ぎ、追加点を許さない。

8回裏、埼玉西武は先頭の中村選手が中前打で出塁すると、続く代打の栗山選手が安打でつなぎ、無死1,2塁と好機を広げる。続く金子侑選手の進塁打で1死1,3塁とすると、1番・秋山選手のゴロの間に1点を返すものの、福山投手が粘り、反撃は1点止まり。

楽天の3点リードで迎えた9回裏は、守護神・松井裕投手が2人の走者を出しながらも締め、試合は4対1で楽天が勝利した。

初戦とは正反対に、先発の岸投手が6回1/3を投げて被安打3、奪三振8、無四球無失点の快投を見せ、楽天が終始試合の流れを握る展開に。一方埼玉西武は打線が振るわず、痛い敗戦となった。これでクライマックスシリーズファーストステージの勝敗は1勝1敗。ファイナルステージ進出に向けてお互いに王手をかけ、同時にお互いに後がない状態で、命運は明日の第3戦に託されることになった。

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