オーストラリアでは11試合連続無失点と結果残す
埼玉西武の齊藤大将投手が25日、メットライフドームで契約更改交渉を行い、100万円増の1600万円でサインした。高木勇人投手とともに、オーストラリアン・ベースボールリーグに参加し昨夜帰国したため、この日の更改に。交渉終了後には「全然貢献できなかったと思う。ほぼ投げられなかった1年だった」と、16試合に投げて防御率7.02に終わったルーキーイヤーを振り返った。
「正直、心配することが当たり前になっていて、何をしても上手くいかないイメージが頭の中に先に浮かんでしまっていた」という齊藤大。武者修行を積んだオーストラリアでは11試合(16回1/3)を無失点に封じ「中継ぎとして、僅差の場面で使ってもらった。しっかり自信を持って投げられるようになったんじゃないかな」と、前向きな気持ちを取り戻したようだ。
自信の源となったのは、無失点という成績もさることながら「しっかり自分のボールを投げられるようになってきた。それが一番大きかった」という。海外の選手たちとのプレーの中で「次の塁を狙う姿勢や、力で抑える姿勢とか、そういうものを多く見せてもらった」と、海外の選手たちのハングリーさに刺激を受けたようだ。
この日の契約更改では、球団から四死球率の高さ(16回2/3で17四死球)を指摘されたという齊藤大。制球は来季へ向けての大きな課題だ。「四死球を今年の半分にできれば変わってくる。そこを意識してやっていきたい。しっかり来年はチームに貢献することを1番に考えて、ピッチングができたらと思っています」。2017年ドラフト1位投手が見せる来季の投球に期待したい。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)
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