2019年は「感謝の気持ちも込めて1年間最後に恩返しができるようにやりたい」
北海道日本ハムの田中賢介内野手が25日、札幌市内の球団事務所で来季限りでの引退を表明した。契約更改後の会見で明かしたもの。今季は67試合出場で105打数31安打8打点、打率.295の成績だった。主な一問一答は次の通り。
「私事になりますけれど、2019年シーズンをもって引退します。これまでたくさんの方々に支えられ、育てていただきました。本当に感謝しかありません。最後の1年、自分ができることは何でもやろうと思っています。ファイターズが日本一になれるように、最後の1球まで野球選手として全力で頑張っていきます。本当に長い間、ありがとうございました。そして、最後の1年になりますけれども、本当に全力で頑張っていきたいと思いますので、ぜひ応援よろしくお願いします」
――決断に至った経緯は?
「(2014年オフに)アメリカから帰って来る時にも一度、引退するかどうか悩みましたし、昨年もそうでした。今年に限っては本当にかなり悩みました。シーズンが終わってから家族とゆっくり過ごす中ですごく考えましたが、たくさんの方々にお世話になったので、感謝の気持ちも込めて1年間最後に恩返しができるようにやりたいと12月に入って決断しました」
――決断のきっかけになったのは?
「僕自身、家族としか話し合いはしていませんでしたが、(自身の去就が)報道で出たりした中で、たくさんのファンの方々から『もう1年頑張って』という声をいただいて、それは間違いなく僕の決断に至るまでの大きなウエートを占めました」
球団は留意も「僕の意思が固いということで」
――今日球団とはどんな話をしたのか。
「チームとは何回も話し合いを重ねてきました。『まだやれるんじゃないの』と言っていただきましたけど、僕の意思が固いということで『それならこちらも全力で送り出します』という言葉をいただいたので、感謝しています」
――来季の目標。
「本当にシンプルに日本一。それ以外に考えられないので」
――引退宣言して1年やることは異例だが、あえて宣言したのは?
「僕の気持ちとしては変わることはないので、ある意味、周りがやりやすくなるんじゃないかと僕自身が感じたので。早く引退宣言した方が気を遣わせなくて済むかなと。自分なりにそう思ったので、今回ちょっと早かったですけど、こういう発表になりました」
――引退を決断した一番の理由は?
「今までプロ野球選手としてやってきて、自分ができると思っていることと実際できていることのギャップが少しずつ大きくなってきたというところが一番だと思います。トータルで判断して自分なりに来シーズンが最後でいいんじゃないかという決断をしました」
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)
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