上棟式が行われ、後藤オーナーらも出席
埼玉西武は25日、現在建設が進んでいる新室内練習場ならびに若獅子寮の建設敷地内にて「メットライフドームエリアの改修計画」の上棟式を執り行った。「新室内練習場・若獅子寮」の棟上げまでの工事が完了したことから行ったもので、埼玉西武からは後藤高志オーナーをはじめ、辻発彦監督らも出席した。
上棟式の前に行われた神事では「神様に対してなので、しっかり姿勢を正して」と、常に背筋をピンと伸ばし、参列していた辻監督。「来年6月の完成予定と聞いているので、それまでにこの建物が無事に完成することを願って」と、厳かな雰囲気での心中を語った。
神事を終えた後には、前日の強風とは打って変わって穏やかな空模様の下、後藤オーナーと辻監督が「新たに完成する室内練習場と若獅子寮を利用するチーム、そして選手たちがどのようになっていってほしいか」を記したペナントを装着した梁を新室内練習場最上部まで、クレーンを使って吊り上げた。その後は後藤オーナー、居郷肇球団社長、辻監督の3人が、建築物の安全を願って所沢ひまわり幼稚園の園児20名の前で”餅投げ”を行い、お菓子を園児たちに配った。
「だいぶできてきたね。立派というか広いなというか。出来上がりが楽しみ」と辻監督。4階建てとなる新若獅子寮は、部屋の数が28部屋と8部屋増えるほか、ロッカールームやウェイトルームなど現在の寮にも完備されている設備のほか、新たにデータ・映像専用の編集室を新設。完成すれば1軍と変わらない環境をファームの選手達も利用出来る事となる。
「寮も今までと、住み心地も変わってくるでしょうし、練習環境も数倍よくなると思う。こう言う施設ができた後、若い選手たちがいかに活用するかにかかっている。それは意識の問題、選手が練習したいときに整った環境で練習ができるようになるので、どんどん活用して、後は一軍で活躍できるように頑張ってくれればいいと思います」と、指揮官は新施設を今後利用する未来の若獅子たちへ思いを馳せた。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)
記事提供: