
◆SMBC日本シリーズ2026第4戦 ソフトバンク―DeNA(28日・みずほペイペイドーム)
ソフトバンクが4連勝で2年連続13度目の日本一を決めた。クライマックス・シリーズ(CS)最終ステージの日本ハム戦からポストシーズン7戦全勝で頂点へ。小久保裕紀監督は一度も立ち止まることなど考えず、ゴールテープを切った。
「あと3つ勝つことだけ考えて」(第1戦後)
「あと2つ勝つだけ」(第2戦後)
「とにかく、あと1つ勝つだけ」(第3戦後)
DeNAとの日本シリーズは2年前に悪夢。今回と同じ横浜での2連勝スタートから、まさかの4連敗を喫した。その第1戦の勝利後には「3つ負けられるのが日本シリーズですから」と発言。敗戦を重ねるごとに取り上げられ、シリーズ終了後には「余裕を見せた」などと批判を浴びた。
もちろん、余裕や油断などなかった。勝ち急ぐことなく、地に足を着けて戦うことを意識したコメント。それが一人歩きしてしまった苦い記憶だが、払拭した今回は指揮官の「言葉」にも明らかな違いがあった。
史上初となった第1戦から3試合連続の延長戦。3連勝を飾った直後には「どちらに転んでもおかしくないような試合ばかり」と、自ら口にした。グラウンドでの勝利インタビューはもちろん、舞台裏での取材対応にも“隙”は一切なし。シーズン中は行う立ち止まっての「囲み取材」は行わず、バスや車に向かう道中で歩きながらの「ぶら下がり取材」に応じ続けた。選手や周囲を意図せずに刺激してしまうような発言はゼロ。「勝つだけ」。その繰り返しで駆け抜けた。