
◆SMBC日本シリーズ2026第2戦 DeNA3―4ソフトバンク=延長10回=(25日・横浜)
「SMBC 日本シリーズ2026」第2戦は、ソフトバンク(パ・リーグ1位)が、2試合連続の延長戦の末にDeNA(セ・リーグ3位)を4―3で下し、敵地・横浜スタジアムで連勝した。延長10回に川村友斗外野手(27)が値千金の決勝ソロ。プロ通算1本塁打の伏兵が、史上17人目のシリーズ初打席弾で西武に並ぶパ・リーグ最多のシリーズ通算68勝目に導いた。DeNAは、4番・筒香嘉智内野手(34)が0―2の8回に逆転3ランを放ったが、痛恨の連敗。第3戦は27日にみずほペイペイで行われる。
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高々と舞う白球を目で追う満員のスタンドも、タカのベンチすらどよめいた。力強く伸びて、バックスクリーンへ。目を丸くした川村が足早にダイヤモンドを回った。「まさか、こんな場面で打てるとは」。8回に代走で出場し、延長10回1死。通算1本塁打の伏兵が、史上17人目となる日本シリーズの初打席アーチ。決勝弾に限れば、90年のデストラーデ(西武)以来2人目という一撃で主役をさらった。
代走と守備固めが主な仕事。「久しぶりすぎて何も分からなかった」という8月1日以来の1軍の打席で、直球を狙ったが「体が勝手に反応して」とチェンジアップを捉えた。「みんな打つと思っていなかったんだろうな、と思いながら。誰が誰か分からなかった」とハイタッチ。手荒な祝福で、さらに表情が崩れた。
もともとはパンチ力も武器に、小久保監督1年目の24年に支配下登録。同年9月22日にプロ初本塁打を放った。だが、昨季はわずか1安打。今季も42打数4安打の打率9分5厘に終わった。「打てない時は守備と走塁と、切り替えて」。役目を果たしながら、早出や居残り特打に励む毎日。「最後に報われたのかな。1年間やってきてよかった」とかみしめた。
小久保監督は、走者がいたら代打を送っていたことを明かしながら「まさか、でしょ。5年付き合って、あんな笑顔を初めて見た」と大喜び。8回に松本裕が、筒香に逆転3ラン。セットアッパーの2戦連続被弾の窮地から層の厚さを示し、第1戦から2戦連続は11年(中日―ソフトバンク)以来15年ぶり2度目という連夜の延長戦を制した。ただ、2年前は同じ横浜での連勝から4連敗を喫しており「まだ2つ足りない。あと2つ勝つだけです」と指揮官。ここからが本当の勝負だ。(安藤 理)
【記録メモ】
▼初打席V弾 今年のレギュラーシーズン(公式戦)で本塁打のなかった川村が、延長10回にシリーズ初打席で勝ち越しの決勝本塁打。その年の公式戦0本の打者がシリーズで本塁打は、17年第6戦の白崎浩之(D)以来17人目。シリーズ初打席で本塁打は22年第2戦の内山(ヤ)以来、こちらも17人目だ。初打席アーチを延長回で打ったのは川村が初。決勝打となったのは、90年第1戦の1回に先制3ランで記録したデストラーデ(西)以来、2人目となった。
▼第1、2戦ともに延長戦2度目 ソフトバンクは第1戦に続き延長戦に勝利。日本シリーズで初戦から2試合連続の延長戦は、11年のソフトバンク―中日戦(ヤフーD=ともに延長10回を2―1で中日が勝利)以来、15年ぶり2度目だ。これで延長戦は14年第4戦から1分けを挟んで6連勝。70年第1戦~77年第3戦に5連勝の巨人を上回り、延長戦のシリーズ最多連勝になる。
▼連勝スタートV確率73% シリーズの連勝スタートは(引き分けを含む)、過去40チームのうち29チームが優勝しており、V確率は73%。前身球団を含めソフトバンクが初戦から2連勝は9度目だ。敵地では4度目。過去3度のうち00年は巨人、24年はDeNAに〈3〉戦目以降4連敗で敗退したが、今年はどうか。
▼パ最多タイ68勝 ソフトバンクは日本シリーズ通算68勝56敗2分け。シリーズの勝利数上位は以下。通算勝利では巨人に次いで、西武と並び2番目。パでは西武と並び最多になった。
巨人 109勝95敗2分け 出場36回・シリーズ優勝22回
西武 68勝60敗2分け 出場21回・シリーズ優勝13回
ソフトバンク 68勝56敗2分け 出場23回・シリーズ優勝12回
オリックス 40勝47敗3分け 出場15回・シリーズ優勝5回
ヤクルト 30勝23敗1分け 出場9回・シリーズ優勝6回