ロッテ・鈴木昭汰「それに尽きると思います」日々の積み重ねの中で掴んだ初タイトル

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ロッテ・鈴木昭汰(撮影=岩下雄太)
ロッテ・鈴木昭汰(撮影=岩下雄太)

 「素直に嬉しいです。野球選手としてそれを目標にやってきたので凄く自分にとって素晴らしい経験になりましたし、やっぱりここまで信頼して使っていただいた監督のお陰だと思います」

 ロッテの鈴木昭汰がプロ6年目で自身初の個人タイトル・最優秀中継ぎ投手のタイトルを手にした。

 鈴木は開幕から勝ち試合の8回を主に担当し、勝ち星、ホールドを積み重ねた。3・4月は11試合に登板して1勝6ホールド1セーブ、5月が9試合3勝5ホールドと、5月終了時点で16ホールドポイントをマーク。6月も8試合に登板して1勝4ホールドで5ホールドポイントと順調にホールドポイントを伸ばしていき、オールスター前までに23ホールドポイントを記録した。

 オールスター明けは8月13日のソフトバンク戦から20日の楽天戦にかけて3試合連続ホールド、21日の日本ハム戦で勝利投手になり、23日の日本ハム戦でホールドをマークし、シーズン自己最多の30ホールドポイントに到達。

 この時期、個人タイトルについて「誰もが獲れるわけでもないですし、かといって自分が投げられる可能性があるかもわからないので、そこはチームの勝ちに伴っていけないので、僕がタイトルを獲るということはチームが勝っている時だと思うので、結果的にそうなったら嬉しいですね」と話し、「個人的にはプロの世界に入ってそれを獲るというのは、目標なので椋木と一騎打ちになると思うのでね。でも、あんまり気にせず目の前のバッターを抑えられればいいかなと思います」と8月当時はオリックス・椋木蓮とタイトルを争った。

 鈴木と椋木の一騎打ちになるかと思われたが、ソフトバンクのセットアッパー・松本裕樹もチームが勝ちを積み重ねていたこともあり、どんどんホールドポイントを伸ばす。鈴木、松本、椋木でタイトルを争った。

 鈴木は9月17日の試合前練習後の取材で「追い上げてきていますよね」とポツリ。ライバルの動向は「気にはなりますけど、僕らの方が試合が多い。ホークスが勝っているので自然とそういうふうになるかなと、後々思っていましたけど、そのことを気にしていてもしょうがないし、僕が投げられる展開が1回でも多くあればいいなと思います。それがチームの勝ちにも繋がると思うので、タイトルを獲れたら嬉しいですけど、まずは1年間しっかり最後まで戦い抜きたいです」と目の前の試合に集中した。

 取材当時は9月25日の西武戦から10連戦が控えていた(9月20日と21日の西武戦が中止になり12連戦となる)。鈴木は「10試合投げたいです」と力を込めた。12連戦最初の試合となった9月25日の西武戦から9月27日の日本ハム戦にかけて鈴木は炎の3連投。実際に3連投を投げてみて「3連投は思ったよりいけましたね。反動はありましたけど、思ったより大丈夫でした」と涼しい顔。

 10月2日のソフトバンク戦、1回を無失点に抑え、ホールドを記録し、自身初の最優秀中継ぎ投手のタイトルを確定させた。

 10月4日の取材で実際にタイトルを獲っての感想について訊くと、「そんなに実感はまだないですね。なんだろう、はい。嬉しいですね」と思ったほど冷静な反応だった。日々の積み重ねの中で手にした個人タイトル。「それに尽きると思います。失敗している数もあるので、それは満足せずにそこを突き詰めていかないといけないと思いますね」

 自主トレでお世話になっているパドレス・松井裕樹、今季試合前練習でシーズン通してキャッチボールパートナーだった益田直也から声をかけられたりしたのだろうかーー。

 「益田さんは握手してもらって、おめでとうと。松井さんからも連絡もらって祝福していただきました」

 個人タイトルを手にしたが、次はリーグ優勝した上で個人タイトルを獲得したい思いは強い。「勝たないと面白くないから。優勝したい。優勝の景色、色とかみたいですね」。来季はチームが優勝した上で、2年連続のタイトルを獲得したいところだ。

取材・文=岩下雄太

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