
◆パ・リーグ 楽天―オリックス(3日・楽天モバイル最強パーク宮城)
今季限りで現役を引退する楽天・辛島航投手の引退セレモニーが3日、行われた。オリックス戦後に実施。最後のあいさつでは感謝の言葉を並べた。
「2009年から18年間、プロ野球選手としてのキャリアを歩んできました。一番の思い出は、2013年のリーグ優勝、日本一です。優勝の胴上げパレードを通して、ファンの皆さんが喜んでいる姿と、その時の景色がとても印象に残っています。
星野監督には厳しくも愛のある指導をしてもらいました。いつも最後まで投げ切れと言われ、蹴りが飛んできたこともありました。プロ初完封の時には初めて褒めてもらいました。監督が辞める前にその姿を見せることができてよかったと思っています。星野監督、ありがとうございました。
裏方さんの皆様、選手が当たり前のように野球ができているのは、皆さんが見えないところで支えてくれているからです。皆さんのサポートがあって何度も乗り越えることができました。本当に感謝しています。
家族のみんな、いつも近くで支えてくれてありがとう。みんなの応援のおかげでここまで頑張ってこれました。
そしてファンの皆様、自分がここまで長くプレーできたのは、ファンの皆さんの温かい声援があったからです。ここ数年は満足のいく結果が残せず申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、これから一野球人として貢献していきたいと考えています。
最後になりますが、球場にお集まりの方をはじめ、テレビ、ラジオをご覧の皆様、最高の1日を用意してくださった球団関係者の皆様、お世話になった監督、コーチの方々、これまで一緒に戦ってきたチームメートのみんな、家族と友人に改めて感謝します。18年間、長い間本当にありがとうございました」
引退セレモニー前には現役ラスト登板に臨んでいた。先発マウンドに上がり、西川と対戦。ツーシームとカーブで追い込むと、最後はカウント1―2から外角スライダーで左飛に仕留めた。現役ラスト登板を終えるとナインがマウンド付近へ。辛島はそれぞれの選手や青山投手コーチらと握手を交わした。マウンドを降りると、球場のファンから「辛島コール」と温かい拍手が注がれた。
辛島は福岡・飯塚高から08年ドラフト6位で入団し、楽天一筋18年。緩急を駆使した投球で主に先発としてチームを支え続けてきた。12年にプロ初勝利をマーク。13年には球団初のリーグ優勝&日本一を経験した。19年には自己最多の9勝を挙げた。球団の最後の生え抜き日本一メンバーでもあった。
◆辛島 航(からしま・わたる)1990年10月18日、福岡県生まれ。35歳。飯塚高では3年夏にエースとして、同校初の甲子園出場に導く。2008年ドラフト6位で楽天入り。新人だった09年にプロ初登板。19年に自己最多の9勝をマーク。通算211登板。173センチ、72キロ。左投左打。