西武・中村剛也、西口監督の「笑顔にしてほしい」に応える劇的サヨナラ打 球団最年長記録更新の43歳1か月、通算10本目は清原以来

スポーツ報知

中村剛也

◆パ・リーグ 西武5×―4ロッテ(26日・ベルーナドーム)

 満員御礼となった球場全体の視線が、西武・中村剛也内野手(43)が打ち返した白球に注がれた。9回、同点に追いつきなお無死三塁の場面で代打で登場。ロッテ・横山の内角低め138キロスライダーをコンパクトに振り抜いた打球は三塁ベース付近で跳ね、左翼線へ転がった。

 「みんながつないでくれたんで。僕の当たりはあんまり良くなかったんですけど、うまいこといいところに飛んでくれたかな」。自身の持つ球団年長記録を更新する43歳1か月。サヨナラ安打を通算10本に乗せたのは、11本の清原和博以来、球団2人目だ。今季7度目の劇勝。先に日本ハムが勝ち、負ければ8月10日以来の3位転落という絶体絶命の状況で踏ん張り、2位を死守した。

 底力を見せた。2点ビハインドの9回、先頭の長谷川が執念のヘッドスライディングで二塁内野安打をもぎ取った。気迫のプレーの連続で、ユニホームはこれで3着も破れた。「それくらいチームを勢いつけられるようなプレーをしていきたい」という24歳が“着火”。無死一、二塁となってから、石井が左中間への同点2点三塁打を放ち、ベテランの一打をお膳立てした。

 負けられない理由はもう一つあった。この日は西口文也監督の54歳の誕生日。試合開始の約2時間前、抱負を聞かれ「ないですよ。今日勝つだけ。それだけです。誰でもいいから笑顔にしてほしい」と明るい笑顔を浮かべ語っていた指揮官。願い通りに白星をつかみ取った試合後はさらに破顔し、「なんとしてもっていう思いが最後に出たんじゃない? (笑顔にしてくれたのは)やっぱり中村でしょう」と声を弾ませた。

 シーズンも残すところ5試合。意気込みを問われると、「一戦必勝でいくのみです」と語気を強めた。本拠地でのCS開催へ、最後まで諦めずに戦い抜く。(大中 彩未)

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