
◆パ・リーグ オリックス3―6ソフトバンク(30日・京セラドーム大阪)
オリックス・古田島成龍投手(27)は、緊張とワクワクを肌で感じた。2点ビハインドの8回、おなじみの登場曲「ああ人生に涙あり」を背に、3番手でマウンドへ。「帰ってきたな…。気持ちいいですよね」。ファーム調整を経て、4月16日の西武戦(京セラD)以来となった1軍登板。最速148キロの直球を軸に1回を1安打無失点、2奪三振で再出発を切った。
今季は25年9月に受けた右肘手術からの完全復活を掲げたが、4月17日に出場選手登録を抹消されると、5月に左脇腹を負傷。「前に進んだと思ったらまた下がって…。キツかった」と、焦りや不安に襲われた。「気持ち的にもスッキリするよ」と平野投手兼任コーチに背中を押され、兵庫・西宮市内にある門戸厄神へ厄払いにも行った。「とりあえず、やれることは全部やろう」と、今の感情を3段階で自己評価するメンタルトレーニングも実践。リハビリと並行しながら自身と向き合い続け、一歩ずつ前進した。
チームは今季ワーストの借金4となったが、熱血派右腕の快投は明るい材料。「ロングであろうが負けであろうが、なんでもやるつもり。一球入魂で、楽しんでやっていきたい」と気合を込めた。24年には、新人では史上2人目(パでは初)の「50試合以上登板&防御率0点台」を達成。遠回りをしたからこその底力がある。(南部 俊太)