
◆パ・リーグ 日本ハム9―7ロッテ(29日・エスコンフィールド)
日本ハムは29日、ロッテとの大乱戦を制し3連勝。貯金を最多タイの13とした。「6番・左翼」でスタメン出場した今川優馬外野手(29)は、1点を追う5回に再々逆転となる左越え3号3ラン。観戦に訪れていた家族にささげる執念の一発で、勝負を決めた。
左翼ブルペンに打球が飛び込むと、雄たけびを上げ一塁スタンドの家族を指さした。5回1死二、三塁、ロッテの2番手・小野のスライダーを捉える決勝3ラン。「ファームでもあまり打ったことがないような打球」と笑顔で振り返った。21日以来のスタメン出場。「久しぶりのスタメンのときに爪痕を残さないと、また鎌ケ谷に戻ることも頭の片隅にはあった。覚悟決めて、必死こいて打席に立つだけです」とうなずいた。
家族の声援に応えた。実は28日、スタメンを予想し観戦予定だった。しかしスタメンを外れ、ナイターということもあり予定を変更。この日、今年3度目の観戦に訪れていた。お立ち台で「今日、妻と娘が見に来てまして、ずっと僕が鎌ケ谷にいて会えない期間過ごしてきたんですけど、やっとこうしてパパのいいところを見せられた。ファンの皆さんにも格好いいパパを見せられるように、優勝しましょう」と声を張った。
一発を放った相手の小野は同学年。実は2四球を選んだ先発ジャクソンも日本で言えば同学年だ。「同級生をプロに入って1人ずつ倒していきたいというのがあって。一番遅く入っているので」とひそかな野望も明かした。大学、社会人を経てのプロ入り6年目。遅咲きの大砲が、シーズン最終盤で強烈な光を放っている。(山口 泰史)