今季プロ野球最短決着!西武・隅田知一郎が“スミ1完封”「できすぎな部分もある」球団45年ぶり珍記録おまけ付き

スポーツ報知

完封勝利を決めガッツポーズで雄たけびを上げる隅田(カメラ・竹松明季)

◆パ・リーグ 西武1―0楽天(29日・ベルーナドーム)

 両手を引き寄せ、西武・隅田は約3秒にわたる雄たけびを上げて感情を爆発させた。1―0の9回2死一塁。辰己をカウント1―2から125キロチェンジアップで見逃し三振に斬った。9回3安打。テンポの良い投球で初回のカナリオの先頭打者弾による1点を守り抜く“スミ1完封”を成し遂げ、今季両リーグ最短の2時間8分で決着をつけて9勝目をつかんだ。

 今季4度目の完投と3度目の完封勝利はともにリーグトップだが、「できすぎな部分もある。チームが勝てて良かった」と謙遜気味にはにかんだ。初回裏の先頭弾を守り切っての1―0勝利は球団45年ぶり4度目。珍しい記録のおまけ付きとなった。

 気合がみなぎっていた。「本当に大事な試合が続く。1試合1試合しっかり勝ちたい」。1点リードの3回2死一塁、中島から見逃し三振を奪うと、早くも絶叫した。8回終了時点で93球。マダックス(100球未満の完封)も見えていたが、「狙ってない。一発くらったら同点なので、とにかく低めに集めることを意識して」。7回無死一塁では「自分の癖を逆に出して」と一塁走者・辰己をけん制で誘い出して盗塁死を奪うなど、丁寧な投球を貫き流れを渡さなかった。

 チームを背中で引っ張る。21年ドラフト1位で入団してプロ5年目。昨オフに初めて自主トレで師事し、開幕前に支配下昇格を果たした2年目左腕の冨士が「いつも最後まで何事にも全力で、いっさい手を抜かずやっている。ピッチャーとしての考え方をいろいろ教わった。今のマインドにかなりつながっている」と証言するように、左腕の姿勢が投手陣の好循環を生み、投手王国建設に一役買っている。

 西口監督も「本当に隅田に尽きる」と手放しで称賛した投球で、チームの貯金は今季最多タイの19。首位・ソフトバンクが敗れてゲーム差も5に縮まり「ここからホークスを追いかけて優勝目指して頑張りたい」と隅田は力強く宣言した。19年以来の優勝へ、獅子軍はまだまだあきらめない。(大中 彩未)

 ◆記録メモ 西武はカナリオの初回先頭打者本塁打による1―0勝利。初回裏の先頭打者本塁打による1―0勝利は、23年9月16日巨人戦の中日・岡林以来、プロ野球14度目。パでは87年6月28日近鉄戦の南海・佐々木誠以来7度目(セ7度、1リーグなし)。球団では

年・月・日相手=先頭打者

63・9・18阪急=高倉照幸

70・9・23南海=甲斐和雄

81・8・17近鉄=山崎裕之

26・8・29楽天=カナリオ

 4度目。なお、初回表では8度(セ4度、パ4度、1リーグなし)。

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