ロッテの藤原恭大は、4日の西武戦から3試合連続マルチ安打と“夏男”ぶりを発揮している。
8月2日の日本ハム戦、有原航平のストレート、カットボール、チェンジアップといった球種の前に4打数0安打に抑え込まれたが、「いい打ち方ができたかなと思います」と4日の西武戦では0-2の初回の第1打席、平良海馬が1ストライクから投じた149キロのカットボールをライト前に運ぶと、続く0-2の2回二死二、三塁の第2打席、平良が1ストライクから投じた2球目のチェンジアップを「繋いだチャンスでランナーを返すことができて良かったです」と同点の2点適時打を放った。
有原と同じように動くボールを投げる平良から2安打と、「いつも通り変わらず、一緒のルーティンをやって戻しましたね」としっかりと修正をしてきた。
翌5日の西武戦、0-0の3回二死走者なしの第2打席、先発・佐藤爽が2ボール2ストライクから投じた144キロストレートの前に空振り三振に倒れたが、続く3-0の5回一死走者なしの第3打席、佐藤が投じた初球のインコース高めのストレートをセカンドオーバーのライト前安打。
「三振の打席から(ストレートを)狙ってたんですけど、体のバランス的に悪かった。次の打席は詰まりましたけど、いい打ち方ができたと思います」と、前の打席にストレートで空振り三振に倒れた中で、前の打席、打ち取られた球を見事に打ち返して見せた。
藤原は5-0の7回一死走者なしの第3打席、佐藤が2ストライクから投じたストレートをショートへの内野安打を放ち、2試合連続マルチ安打を達成した。
今季の藤原を見ていると前の試合や前の打席の反省を活かし、しっかりと修正してきているように見える。本人の中で修正能力であったりが上がったりしているのだろうかーー。
「今年は常に良いですし、悪くても長引いていないので、そこはすごくいいところかなと思います」
◆フィジカル重視の成果は?
新シーズンに向けて、自主トレでは「体メインで8:2の割合で体重視で鍛えていた」とフィジカルメインだったが、この夏場に成果が出ているのだろうかーー。
「体のバランスは良いので、トレーニングだったり治療でしっかりリフレッシュに充てるようにやっていきたいと思います」
また、OPSは.750を目標に立てていたが、ここまで.791と現状ではプロ入り後、最も良い数字。藤原本人も、「まだ試合はあるんですけど、上出来かなと思いますが、まだまだ向上心を持ってやっていきたいと思います」と満足しない。
◆“2000世代”の顔になる
藤原といえば、今年の春季キャンプの世代で「今年は本当に倍増。そこを目標に。2000年世代を引っ張っていけるような。やる気が出来たので頑張りたい」と決意を述べていた。この“2000年世代”というのは、チームを引っ張る意味なのか、12球団の中で同学年の中で引っ張る存在になりたいのか改めて確認してみた。
「12球団です。いい選手が多いので負けないように頑張りたいと思います」とキッパリ。
世代の顔になるためには、タイトルが必要になってくる。「タイトルだけかなと思っているので、(選手として)もう1つ上のステージにいけるように頑張りたいと思います」と、個人タイトルを手にし、選手としての“格”を上げるつもりだ。
すでに“2000年世代”の中では小園海斗(広島)が昨季首位打者と最高出塁率、戸郷翔征(巨人)が22年と24年に最多奪三振、松山晋也(中日)が24年に最優秀中継ぎ、25年に最多セーブのタイトルを獲得し、森下翔太(阪神)は3月に開催されたWBC日本代表に選出、万波中正(日本ハム)がオールスターのMVPに2回輝いている。
この夏は打ちまくって、首位打者のタイトルを獲得して、“2000年世代”の顔、チームの顔、そしてプロ野球界を代表する選手になってみせる。
取材・文=岩下雄太