
◆パ・リーグ 日本ハム9―1オリックス(2日・エスコンフィールド)
快音が響いた瞬間、爆発するような大歓声がエスコンを包んだ。バックスクリーン左に打球が飛び込むと、万波中正外野手(26)は笑顔で右手を上げ、ベンチの新庄監督は両手の人さし指を天に突き上げた。初回、先頭からの3連発で回ってきた4番が、高まった期待に応える16号ソロ。プロ野球史上初となる初回先頭からの4者連続本塁打に、万波は「ちょっと理解できないです。携われてうれしいし、意味分からないし」と笑った。
流れをつくったのは水谷だった。1点を追う初回先頭、追い込まれながらも、オリックス先発・佐藤一のフォークをすくい上げた。左翼ブルペンへ運ぶ同点の5号ソロ。「勢い持ってこられたという意味でも良かった」と振り返った。続く水野は、真っすぐを捉える勝ち越しの右越え5号ソロに「ジェッシー(水谷)が流れをつくってくれたので、乗っていきました」と声を弾ませた。
これまでの記録は、初回先頭から3者連続本塁打。2020年のヤクルトまで、過去5度(セ4、パ1)だった。あっという間に試合を引っ繰り返しスタンドがざわめく中、続くレイエスはバックスクリーンへたたき込む20号ソロ。「タツキ(水野)が打った時点で、ホームランしか狙っていなかったよ」と言う一発で、史上6度目の初回先頭からの3者連続弾を完成させた。
万波の一発でプロ野球史上初をマークすると同時に、4者連続弾も1986年以来40年ぶりの快挙。それでも新庄監督は「5連続ありますよね? (先頭打者から)そんなのどうでもいい。記録つくらないと。(5番の)野村くんも、(中飛)もう少しやったけど」と言いながらも、「甲子園の3連発がありますけど、この4連発も結構記憶に残るんじゃないですか」。チーム103発は12球団断トツ。2位西武とはゲーム差なしに迫った。歴史に残る一発攻勢で、首位戦線へ食い込んでいく。(山口 泰史)
【記録メモ】
▼…日本ハムは初回に1番の水谷から4者連続本塁打。初回先頭からの連続アーチは、20年9月20日広島戦のヤクルトまで3者連続が5度(セ4、パ1度)あったが、4者連続は初めて。
▼…1イニングに4者以上の連続本塁打は、71年に5者連発の東映(現在の日本ハム)をはじめ、86年のヤクルト以来40年ぶり6度目、パ3度目(セ3度)。前身球団を含め2度は日本ハムが初めてだ。
▼…一方で佐藤一(オ)の1イニング4被本塁打は、19年4月7日ソフトバンク戦8回の東條大樹(ロ)以来プロ野球17人目、パ8人目(セ9人)のタイ記録。4者連続の被弾も4人目、パ2人目(セ2人)のタイ記録。