
楽天は17日、新監督として前ロッテ監督の吉井理人氏(61)が就任することを発表した。吉井氏と三木谷浩史球団会長オーナー(61)が宮城・仙台市内で会見。シーズン中では異例となる監督交代劇について三木谷オーナーは「残念ながら近年は優勝争い、Aクラス争いに入れてない。中長期的にですね、球団の方向性、また様々な改革をしないと、継続的には強い球団はつくれないというふうに考えており、今回吉井さんに監督の就任をお願いすることになりました」と中長期的な視点で球団を成長させる必要性から指揮官の打診に至ったと明かした。
三木谷オーナーは「今年は単にシーズンの成績向上だけを目指すのではなく、大きな戦略のもとで球団全体の改革に取り組んでおります。2軍を含めた育成面などでは一定の成果も見え始めていますが、1軍に関しては思うような結果を残せていないのが現状です。オーナーとして責任を感じているところであります」と1軍の低迷についてファンへの謝罪の言葉もあった。
今季の楽天は4月中旬までは首位を争うも、急失速した。63試合を終えて23勝39敗1分けの借金16と苦しんでいた。5月以降はコーチの配置転換も実施。同28日の中日戦(バンテリンD)では三木谷オーナー自ら球場へ足を運び、首脳陣、選手に奮起を求めることもあったが、劇的な改善は見られなかった。
今月10日の午前1時に三木監督の休養を電撃発表。発表以降は塩川ヘッドが監督代行を務めてきた。シーズン途中で新監督を据えることは異例。三木谷オーナーは「今回は異例のシーズン途中での監督就任ということで、まあ、ダメ元という言い方もありますけれども、お会いさせていただいて、今までのお話をさせていただいたところですね、火中の栗拾いのような形だったと思うんですけれども、このチームに来ていただけるということになりました。大変大きな役割、任務、責任というものを引き受けていただいたので、本当に感謝しております」と語った。また、契約期間に関しては「中長期的な契約」と明かした。
◆三木谷 浩史(みきたに・ひろし)1965年3月11日、神戸市生まれ。61歳。明石高、一橋大卒。88年、日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行。96年、クリムゾングループ設立。翌97年、エム・ディー・エム(現楽天)設立。2004年、J1神戸のオーナーに就任。同年秋には楽天野球団を設立し、プロ野球に新規参入を果たした。06年、神戸の代表取締役会長就任。08年1月、楽天のオーナー職から退き、代表取締役会長に。12年8月、再び会長兼オーナーに就任。