「練習で段階を踏んでやってきて、それがそのまま試合で出せました。自分的には良かったと思っています」
ロッテの育成ドラフト1位・中山優人(水戸啓明高)は5日の楽天二軍戦で、二軍公式戦デビューを飾った。
同日の楽天二軍戦、1-6の6回にマウンドを上がると、先頭の吉野創士に2ボールからの3球目をレフト前に弾き返されるも、かつてロッテのチームキャプテンを務め、一軍通算1612安打を放つ鈴木大地を1ストライクから2球目の146キロストレートで左飛に仕留め、最初のアウトを奪う。
ここまで本塁打を含む3安打だった金子京介を1ボールから2球目の145キロストレートで遊飛、阪上翔也の打席中に二塁盗塁を決められたが、その阪上を2ボール2ストライクからインコース高めのストレートで一飛に打ち取り、プロ初登板は1回・14球を投げ、1被安打、0与四球、無失点と最高のスタートを切った。
中山は高校時代のストレートの最速が146キロで、プロ入りしてから練習で最速を更新する148キロをマークしたが、この日の登板でも145キロ以上のストレートを連発。スピードに関して、「球速はあまり気にしていなかったですけど、球速的には意識していなくても出るようになっていたので、そこは成長かなと思います」と自己分析した。
最後の打者・阪上をインコースのストレートで打ち取ったように、ストレートは「右バッター、左バッター、どちらともいい感じで投げられていたので、良かったと思います」と振り返った。
初登板を経ての収穫、課題については「先頭バッターにボール先行したので、次はストライク先行で行くことが課題ですね」と反省。先頭打者にボール先行になったと振り返ったとはいえ、しっかりとゾーン内に投げ込めていた印象を受けたが、本人は満足していなかった。
プロ初登板を踏まえて、次回の登板の時には「ストライク先行でいって、得意な球種で三振を狙っていけたらなと思います」と意気込む。ちなみに昨年11月30日の契約会見の際の取材で得意な変化球についてスプリットとスライダーを挙げていたが、現在得意な球種はチェンジアップ、スプリットだ。前回登板で投じた落ち球は「全部チェンジアップです」とのことだった。
同学年の1位・石垣元気(健大高崎高)、同3位の奥村頼人(横浜高)も二軍公式戦デビューを飾っており、将来は同学年の3人に加え、1学年上の坂井遼、2学年上の木村優人、早坂響、3学年上の田中晴也、吉川悠斗らと共に、マリーンズの投手陣を盛り上げるような存在になって欲しい。高校時代には夏の茨城県大会で完全試合を達成するなど、制球力もよく、間合いを変えて投げたりすることができるなどクレバーな投手。育成選手ではあるが、将来が非常に楽しみな投手の一人だ。
取材・文=岩下雄太