ロッテ・吉川悠斗「とにかく一軍に上がるのが目標」ストレートが強くオリックス二軍戦では力勝負

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ロッテ・吉川悠斗(撮影=岩下雄太)
ロッテ・吉川悠斗(撮影=岩下雄太)

 「確かに真っ直ぐが強かったなというのがあるので、まっすぐ中心でいって、結果的に抑えられました」

 ロッテ・吉川悠斗は淡々と振り返ったが、5月3日のオリックスとの二軍戦のストレートは素晴らしかった。

 0-0の6回に登板すると、一死走者なしで山中稜真に対し3ボール0ストライクとしてしまったが、4球目の外角147キロのストレートで見逃しを奪い3ボール1ストライクとすると、続く5球目も低めの147キロストレートで見逃しストライクで3ボール2ストライクとする。最後は外角151キロのストレートで空振り三振に仕留めた。

 吉川は「最後の1球は、空振りを取りに行ったボールだったんですけど、3ボール1ストライクからの2球は比較的に力を抜いてという感じだったんですが、それでもマックスに近い出力が出ていたので、いい感じにきているのかなと思います」と納得のいくストレートを投げ込めた。

 2イニング目となった7回も二死走者なしから窪田洋祐を2ボール2ストライクからインコース148キロのストレートで空振り三振。この日は2回・28球を投げ、被安打0、2奪三振、1与四球、無失点、28球中20球がストレートのパワーピッチング。

 山中を空振り三振に仕留めたストレートは、151キロを計測するなど、ストレートのスピード、アベレージも上がっているように見える。「上がっていると思います。(スピードを)あげるようにトレーニングとかやっているので、そこは良い傾向なんじゃないかなと思います」

 ストレートが強くなったのもこのオフ、「体全体のコントロールと、コア、体幹を使って投げるイメージを強くしてやっています」と取り組んできたことが形になりつつあるからか訊くと、「そうですね、そんな感じだと思います」と話した。

 変化球ではチェンジアップを武器にしているが、ファームでの2試合の登板でほとんど投げていない。ストレートで押せているからチェンジアップが少ないのだろうかーー。

 「そうですね、シンプルにこの前は調子が良かったというのもありますけど、テーマとしてまっすぐをどうしていくかという感じだった。調子が良い時にわざわざ腕を緩めて、チェンジアップを投げる必要はないかなという感じです」

 今季からは昨季まで投げていたスライダーをカーブ、カットボールをスライダー、プラスで新しくカットボールを作っていく考えを示していた。実戦が始まってから、この3球種について「カット、スライダーがまっすぐと一緒に球速が上がってきているので、そこの3つで左右関係なくある程度、3球中心で組み立てられているんじゃないかなと。カーブとチェンジアップは、遅いボールなので本当にタイミングがあってそうで空振り取りに行く時くらいで使えたらのイメージなので、基本はその3球種になると思います」と説明した。

 カットボールはストレートに近い球速帯のボールにしたいのだろうかーー。

 「あれくらい(山中の初球に投じた137キロカットボール)の球速帯であれば使えるかなと思います。ちょっと曲がればまっすぐと同じ軌道で芯を外せると思うので、空振りも取れたらいいですし、まるっきりまっすぐに近づけようとは思っていないです。まっすぐとスライダーの中間のイメージです」

 そして、小島和哉がファーム調整中の時には、キャッチボールを行った。「聞くというよりかは、自分で見てこんな感じなんだろうなというか、聞いたこともありますけど、大部分はこういう感じなんだろうなと想像の元、自分で解釈する感じでやっていました。そんな感じですね」と明かした。

 オリックス二軍戦で投げたようなストレートを継続して投げられれば、一軍も見えてくる。「アピールできればいいので、とにかく一軍に上がるのが目標。全部でしっかりアピールしていくのが一番じゃないかなと思います」。期待の若手投手が多いマリーンズにおいて、吉川も大きく飛躍しそうな可能性を秘めている。

取材・文=岩下雄太

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